「万能の薬箱」エルダーベリーの酵素シロップ
庭のエルダーベリーがいつのまにか鈴なりに。
去年まで、コーディアル作りのワークショップをやっていましたが、今年は思いのほか忙しく、花もほとんど摘み取れず、定番のエルダーフラワーコーディアルも作れませんでした。
唯一作れたのがエルダーフラワーのお花シロップだけ。
毎年、楽しみなのが愛犬とのベリー摘み。今年はそんな余裕すらなかった…
エルダーベリーもお花をほとんど摘む余裕がなかったので、今年は実がいつもより、鈴なり。
朝から収穫、ルフィーちゃんはちゃんと籠を持ったり、取って渡してくれたり、収穫を手伝ってくれてたのに、ルーくんは片っ端から食べてしまいお手伝いに全くなりません…。
でも、かわいいから許す!
エルダーベリーを中心に庭に僅かに残っていたブラックベリー、ぶどうを収穫。
気がつけば肺の形をした肺病予防に良いと言われている実ばかり。
ヒポクラテスの時代から同種療法、同類相補、相似の法則などと言った似たものは似たものを治すという考え方があり、臓器に似た形のものは、その臓器に良いという考え方があります。
そして、そうした考え方から、さまざまな形の植物は治療や健康に役立てられてきた。
くるみは脳に良い、ブルーベリーは目に良いなど、それは、今では研究によって物質のそれぞれに与える栄養素の働きや仕組みがわかり、化学的にも証明されているのが、また不思議でおもしろい。
エルダーベリーは肺胞に似ている。
古くから夏に収穫し、冬の栄養源や風邪、感染症予防として「万能の薬箱」と言われ、風邪やインフルエンザの民間療法薬としてもシロップにして利用されてきました。
イソケルセチンやルチン、アントシアニンなどの強い抗酸化作用を持つポリフェノールを含み、ビタミンA、ビタミンCも豊富であらゆる病気の予防、目の健康維持、老化予防、美肌、美白などの美容ハーブとして、インフルエンザや肺病予防、病中の回復をサポートするとして愛されているハーブ。
特にエキナセアとの組み合わせは、インフルエンザ予防には最強です。
今回は、コーディアルではなく、生酵素も活かし酵素シロップにしてみました。
普段はレモンを利用するのですが、庭の不味くて酸っぱいぶどうがたくさんあったので、有機酸はこちらを利用。
この生食ではとても不味い酸っぱいぶどうは酵素シロップにするとめちゃくちゃ美味しくなるお気に入りのぶどうなんです。
収穫で気をつけなければならないのは、生の熟していない青い実です。エルダーベリー熟した実以外の青い実や果実以外の葉や幹には毒性物質のサンブニグリンなどが含まれており、嘔吐や下痢などの症状を引き起こしますので酵素シロップは生なので、青い実がはいらないように注意してくださいね。
〈エルダーベリーローハニー酵素シロップ〉
〈材料〉
☆全てあわせて500g
エルダーベリー
ぶどう
ブラックベリー
ローハニー 200g(普通の蜂蜜でもOK)
てんさい糖 350g
※ビーガンの方は全ててんさい糖で
〈作り方〉
①
ボウルに水を張り軽くゆすり洗いして茎から実を外して水気を切ります。
②
①を密閉保存びんに入れて上からてんさい糖を入れて、ローハニーで蓋をします。
このまま置いて
1日でこうなります。
毎日、かき混ぜ、7日間。
7日後、ザルで越して出来上がり。
保存は密閉保存びんに入れて冷蔵庫で。
この連日の暑さですので、生の実とローハニーで発酵力が強いので、涼しい場所で過発酵に気をつけてくださいね。
エルダーベリーは、ホメオパシーのレメディーでは、サンブカスニグラという咳のレメディーになります。痛みを伴う咳、寝入りばなに悪化する咳、鼻づまりに効くレメディーで、海外では冬の咳の出やすい時期やインフルエンザシーズンに出回る定番のレメディー。
肺が弱く咳が出やすい傾向にある人は、常備しておくと良いかもしれません。
私はあまり咳が出ない胃にくるタイプなので、このレメディーはあまり使った事ありませんが、クライアントさんで咳のレメディーがどれもヒットしなかった方がこれはあってたという方もいました。
自然の恵みを活かして
お家の台所を家族の健康を守る
おいしくしあわせな薬局に。
自然の恵みに
感謝♾合掌