愛する食用菊と自然が教えてくれる宇宙のしあわせの法則

私の借りてた畑は、お花畑と思われていて、食べ物が少ないと思われていますが、みんな食べられるお花畑だったんです。

畑の上の老人ホームのおじいちゃんたちは、「何で食べられる物作んないの？」と聞いてきます。
おばあちゃんたちは、「お花ステキね〜」
「あなたのおかげでしあわせよ〜」などと言ってくれるので、いつも食用菊とは言わずに切ってあげると、職員の方から、喜んで部屋に飾ってますとお礼を言われたり、おばあちゃんたちからジュースやお菓子の差し入れのあったりして嬉しかった。

そんな畑も返す事になり、貴重な植物とのお別れは、私にとってとても辛い事でした。

ふと、庭を見ると畑からかろうじて抜いてきてクタクタに弱って枯れかけてた食用菊の花が元気を取り戻し、きれいに咲いていました。

なんだか、心救われる思いでした。
畑を返すのは後ろ髪引かれる思いで、いろいろあったけど、それを通して、より植物の花の癒しのパワーを感じることができました。

後で私が畑を借りて知った畑の方々の背景。
ほとんどが大地主で昔から地元で土地の取り合いで土地を巡って争っている。
なので、近所付き合いがあまり良くなく、評判も良くない。

広い農地を持ちながら農業も畑もやらないで土地を持て余し、農業委員会から指導が入らないように草刈り対策の為に、地元出身ではでない若い農業新規参入者や畑をやりたい人に貸す感じだ。

皆、畑だけでなく大きな家にも住んでいる。
こんな大きな家なら、有効利用したらいいのにと思っていた。
親戚とも争い孤独だった。
なんだか、悲しい人生のように思えた。

私だったら、こうするのに、あーするのにといろいろ考えられたのはよかった。

そして安住の土地を求めるユダヤ人とイスラエルの紛争を思った。

戦争までは行かなくても、日本の中でも土地を巡って小さな争いがたくさんあるのを畑を通じて身近に知れた。

自分も周りも笑顔で楽しく、多く持つものは分け、お互いの欠けた部分をお互いの能力や才能で満たし豊かに生きる事がどうしてできないのだろう？

たくさん土地やお金があっても、そこには失う恐怖がある。大きな家に1人、家族も寄り付かず、友だちもなく、孤独な老人を見て、将来の自分の姿と重ねた。

たくさん所有し、失う恐怖より、得たものを与える喜びの中、あるものを最大限に利用して生きたい。

今まで、映画の上映会や講演会などのたくさんのイベントをやってきた。
いつもネックだったのは開催できる場がなかなかない事でした。
場所がないからこそ、より場の大切さを実感でき、貸してくれたカフェや会場の方々に感謝できた。

だから、私は、何か才能や能力、そして場の提供を少しでもしたい。そこから笑顔がつながったら嬉しいと思った。

新しい土地で、そんな事ができたらいいなぁと思っている。

あるにこした事はないけど、ないって悪い事でもない。より、自分の欲しいものや理想が見えてくるから。

資金がないから、志しだけの有志かある人が集まった。
そんな思いが伝わって、講演会でも、講演者が、みなさん（スタッフ）に感動しましたと、講演費を返してきたり、お客さんにも、講演者の講演はもちろんよかったけど、みなさん（スタッフ）の動きに感動しましたと言われた。
見えない空気を感じ、それが人の心を動かしているのを感じた。

同じようにイベントをやっていた友人から、みなさん（スタッフ）がすごい！と言われた。

私からしたらその友人は、人脈も資金援助もあり、同じようにスタッフの人数も多いのになぜ？と思ってたら、資金があると大きく、やりたい事もでき、幅が広がるけど、寄付金の額が発言力と権力になる事もあって、裏に売名行為やいろんな思惑も巡り、本当にやりたかった事が捻じ曲げられそうになったり、志だけで動いてくれていた人がいなくなってしまう事があるんだと言われた。

その友人は、長年続けてきた講演会の主催を辞めた。

そんな裏側を知ることができた。
思いを貫くって大変な事。
でも、互いを尊重して支え合えばできる簡単な事。
それが簡単なのに、なかなかできない。
みんな最終的に得たいのは、喜びなのに。

引っ越し先でも育てたい食用菊。
畑の花を楽しみにしていたおばあちゃんたちのように、いつも庭を見に来てくれた、おばあちゃんたちのように、花を通じて沢山の笑顔の花を咲かせたい。

植物は自然は教えてくれる。
分け合えば増える。
自然界では当たり前の世界を。

生命に必要な一番の栄養、酸素は、生命に等しく与えられているし、植物の種子は分ければ、増え、自分のところで絶えても、世界ではなくならない。
でも独り占めしたら、そこで絶えたら、世界からなくなる。

花を切り分けれは、そこから新しい枝が増えて、花数は、より多くなり、幹も太く丈夫になる。

しあわせは分け合えば増える。
自然界では当たり前の宇宙の法則を
植物は無言でたくさんの事を教えてくれる。
だから、私は花を植えたい。

自然の恵みに
感謝♾合掌