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天然のブルーハワイ? クサギのトリコトミンリキュール

いつもお世話になっている高城商店の菊芋博士の佳子さんから、クサギの実が取りごろだよと連絡をもらい、先日、クサギの実を採取した事からの続きです。

たくさん取れたクサギの実を萼から外しました。

こんなに採れました!
この実から、トリコトミンという色素が取れます。

この実の青色色素は、名古屋大学の佐々木教祐氏らの研究により構造が解明され、クサギの学名の種小名からトリコトミンと命名されたそうです。

前にも書きましたが、noteでもこんなステキな利用をしている方を見つけたので参考にさせていただきました。

クサギの青色色素、トリコトミンは、染料としては古くから使われていますが、食用色素としても安全に使えるという事と、アルコールで抽出できるとの事だったので、アルコールで抽出し、かき氷のブルーハワイ的なリキュールを作ってみようと思いました。

〈トリコトミンリキュール〉

〈材料〉

・クサギの実   100g
・てんさい糖   100g
・ウォッカ    100ml

〈作り方〉


クサギの実を萼から外しザルに入れてゆすり洗いします。


ザルで水気を切り、さらにキッチンペーパーで水分や汚れを拭き取ります。


密閉保存びんに②を入れ、てんさい糖、ウォッカを上から入れて蓋をします。

はい、こんな感じ。
入れてすぐにじわじわと青色が出てきました。

一晩で、こんな感じに。
真っ青です。


ざるで濾して、密閉保存びんに入れて出来上がり。

びん詰めしたらかなり濃い毒々しい色ですが、ちょうど良い甘さに薄めるとちょうど良い色に。

早速、アルコールを飛ばして(アルコール不耐性なので…)佳子さんにもらった花柚の果実と炭酸水に入れて飲んでみました。

青い花柚のレモネード風ドリンク

アルコール平気な人はそのままカクテルベースに出来そうですね。

バタフライピーなどのアントシアニンと違い、レモンなどの酸を入れても色素の変化は、ほとんどないです。

ただ、リキュールやシロップは見えない香りが風味を良くするので、抽出の時、ジュニパーベリーやミントなどの色素に合う爽やか香りを組み合わせて入れたらよかったなぁ〜と、後から思いました。

ミントエクストラクトを後から少し入れたら美味しくなりましたよ。

植物って、楽しい!

食品添加物では青い色は青色1号がよく使われてますが、天然の青色色素は、クチナシや、アントシアニン、フィコシアニンなどいろいろあっても他に比べて少ないので、トリコトミンには新しい発見があり、おもしろかったです。

※ 青色1号は、ヨーロッパ諸国では動物実験により、発がん性が確認されており、使用が禁止されています。

ただ、色というだけ出なく、太陽が作り出した色素、ファイトケミカルは、たくみで、ブルーベリーなどのアントシアニンが抗酸化作用があったり、スピルリナのフィコシアニンが放射線排出効果があったりと植物のいのちを支える色素は、人に与える栄養学的な影響もおもしろいので、これからトリコトミンの研究がより進んだらおもろそうだなぁ〜なんて思うと、ますます楽しくなりました。

名古屋大学の佐々木教祐氏らの研究と
自然の恵みに
感謝♾合掌


参考元

http://kenkobunka.com/kenbun/kb9/sasaki9.pdf

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