
海のスーパー健康ハーブ ふのりを食べよう!ふのりの大根もち
私は動物性食品が苦手なので、魚や貝などの海の幸のは変わりに、昆布やわかめなどの海藻類の消費が多いです。
魚介類の匂いは苦手ですが、海藻の香りはとても好きで、海藻は海の野菜、海のハーブだと思っています。
しかも、海藻は、ほとんど乾物ででまわり、日持ちが良く、常備でき、使いたい時に水でサッと戻すだけで、いつでも使える、ありがたい最高のインスタント食品ですよね。
ちょうど、ふのりをいただいたので、大好きなふのりについて語ってみました。
ふのり(布海苔)
紅藻類フノリ科フノリ属の海藻
学名 Gloiopeltis furcata
ふのりは日本の太平洋側沿岸各地で生息する磯の岩場に生える紅色の海藻です。
ふのりの生育環境は波打ち際波の水質が良く、寒暖の差がある海の過酷な環境で育つ、生命力の強い海藻です。
ふのりの産地は長崎県、対馬など九州、三重県、東北や北海道の沿岸などが、ふのりの産地として知られています。
ふのりの栄養で、見逃せないのが、ふのりの主成分の水溶性食物繊維フノランです。
ふのりは胆石に有効な食材と言われています。
胆石症は胆のうの中で老廃物により胆汁の成分が固まることにより石化してできます。原因は食事にもあり、高脂肪で低たんぱく質に偏りがちになることでコレステロールが高くなると胆石ができやすくなります。脂肪の多い肉が好きで、海藻や野菜の摂取が少ない、食生活や生活習慣の乱れによるストレスで消化機能や代謝機能が落ちる事も原因となります。
フノランには血液を浄化し内臓を健康に保つ働きがあるので、血液をキレイにし排泄を促すと共に、胆汁の石灰化を防ぎ、胆石の改善と予防する働きがあります。
写真こちらからお借りしました
また、フノランは、腸内の毒素を排出し、便秘改善や腸内環境を整える効果や、余分な脂肪を排泄を促したり免疫力を強化する効果があります。
その他に、高血圧予防効果のあるカリウム、骨粗しょう症予防効果のあるビタミンKなど、多くの栄養素が含まれており、まさに生活習慣病の予防ににピッタリな食材です。
また、フノランは歯の表層の再石灰化を促進するとして歯科基礎医学会雑誌にも取り上げられて虫歯予防ガムなどにも配合されているようです。
前には腎臓結石に良いお茶の話をしました。
ウラジロガシは身体にできた石を出す?
植物には、人の身体を修復するものが、地球が与えてくれた恩恵が、そこらじゅうに存在している気がします。
身体に負担をかけるクスリやサプリメントに頼らず、こうした食材から、自分の体内で自らを助ける薬を、自らの体内で合成して身体を守り、作り、修復に役立てる事が大事ではないでしょうか?
植物を取り入れた健康維持は、自然の恩恵なくしてできません。
人の作り出すクスリには到底できない、自然の産み出す天然の化学物質の巧みな相互作用に
自然や植物にますます感謝の気持ちが深まります。
そして、料理は、それを有効に美味しく、幸せ感を持って取り入れられる方法。
人間だけが得られた知恵ですよね。
植物で心身共に健康で薬になる、しあわせなレシピを作れたらいいなぁと日々、思います。
早速ふのりを食べようと思います。
ふのりは簡単に使える栄養あるインスタント食品
ふのりの使い方は、食べたい分だけ軽く洗い、3分ほど水に浸し水気を切るだけ。
水に浸すと約3倍に増えます。
水に漬ける時間で柔らかさが変わるので、柔らかくしたい時は長めに漬けておきます。
鮮やかな紅紫色のふのりは、料理を華やかにしてくれ、クセもないので、お味噌汁やサラダいろんな料理に使えます。
今日は冷蔵庫にあった大根で大根もちを作る事にしました。
〈ふのりの大根もち〉
〈材料〉2人分
大根 180g (内 おろし100g
みじん切り80g)
上新粉 大さじ4
片栗粉 大さじ3
昆布粉 小さじ1/2
ふのり 1g
青のり 小さじ1
塩 ふつまみ
ー調味料ー
醤油 小さじ1
味醂 小さじ1
胡麻油 小さじ1
鷹の爪 1個
万能ねぎ 適量
にんにく 一片(すりおろし)
白ごま 適量
〈作り方〉
①
大根を角切りにして塩小さじ1/2を振って混ぜておきます。
②
大根をおろし水分は別容器に移し、水気を切り、上新粉、片栗粉を混ぜておきます。
③
ふのりはザルに入れて、ボウルに水を入れてゆすり洗いし、別のボウルに水を入れて3分ほど漬け戻し、水を切ります。
④
①の水分をとって、水気を切り、水分は、大根おろしの水分と一緒にします。
②に、みじん切り大根、ふのり、昆布粉、青のりを入れて混ぜます。
⑤
フライパンを温め、胡麻油を引いて、蓋をして蒸し焼きにします。
テフロン加工のフライパンの場合は油を引かずに、蒸し焼きにして、裏に返す時に胡麻油を回し入れてください。
⑥
表面が透き通ってきたら、胡麻油を回し入れ、裏に返して焼きます。
⑦
大根おろしと角切りで出た水分に醤油、味醂、おろしにんにく、胡麻油、鷹の爪、万能ねぎを入れて混ぜ、⑥に添えて出来上がり
春が旬のふのりを乾物により一年中好きな時に楽しめるって、ありがたいですよね。
余談ですが、焼く時は大きく焼いてから切ればいいのですが、私は、同じ大きさに切るのがヘタなので、火を入れる前に初めに切った形にして焼いてしまいます。このやり方ができるのは、油がなくても焦げ付かないテフロン加工のフライパンのみです。
因みに私は辛いものが苦手なので鷹の爪とありますが、実際に使っているのは畑で取れた甘めの韓国唐辛子だったりします。
そして万能ねぎもなかったので、ハーブのチャイブを使いました。
自分の好みに合わせて作ってみて下さいね。