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植物の効能を活かした あしらいの知恵

お正月のおせち料理の盛り付けといえば、忘れてならないのが、彩りに使うあしらい。

あしらいとは、もてなしや待遇の事をいい、料理用語のあしらいは、料理を引き立てる為に料理に乗せたり、敷いたりして使われる飾りの葉や花などのことをいいます。

料理のあしらいは、ただ彩りとして料理を引き立てるだけでなく、味や、色移りを防いだり、殺菌や抗菌効果や防腐効果のある葉や花を用いて、料理の新鮮さを保ったり、消化を促進したり、いろんな役割りをしている日本人の植物を活かした粋な知恵。

お正月はもちろん、日常でぜひ、身近にある植物を使って料理の彩りを楽しんでみませんか?

あしらいに使える植物まとめてみました。

〈あしらいに使える植物〉

☆裏白☆(うらじろ) 腐敗防止

裏表のない潔白な心を表す縁起の良い植物で、葉がバランスよく左右対称なことから夫婦円満。夫婦円満

☆南天☆(なんてん)抗菌効果 防腐効果

南天の葉には、抗菌効果や防腐効果があります。お祝い事で食べるお赤飯にも、上に防腐剤として南天の葉が乗せてあります。 また、南天は「難を転じて福となす」といわれ、縁起の良い植物として知られています。

☆葉蘭☆(はらん) 防腐効果 抗菌効果

はらんはお弁当の仕切りにしたり、まるめて器のようにしたりして、味やにおい移りを防いだり、敷いたりして使います。防腐効果や抗菌効果があります。お弁当の仕切りで使うバランは、はらんからきているといわれています。

☆熊笹☆(くまざさ)防腐効果 抗菌効果

熊笹は防腐効果 抗菌効果があります。
熊笹は色が出るので、洗った後に熱湯に10秒ほど浸けた後、冷水に漬ける色出しという作業をして使用します。

☆笹☆  防腐効果 抗菌効果

ぐんぐんと青々とのびる笹は生命力を象徴させる不老長寿の縁起の良い植物
抗菌作用や防腐作用があります

☆菊の葉☆  抗菌効果

菊葉は熱を加えても緑の鮮やかさが変わらないことから焼物料理に敷物などとして利用されます。延命長寿、厄除け

☆食用菊☆   殺菌効果 抗菌効果

抗菌、殺菌効果があることから添え物や、お刺身のお醤油に花びらを散らして薬味としてたべられています。

☆花穂紫蘇☆ 防腐効果 殺菌効果

主にお刺身のあしらいとして使われています。香りがよいため薬味としても使われます。
軸を持ってお箸で上から下にしごくようにして花を軸からはずし、お醤油に入れてお刺身の薬味にして食べる他、パスタやサラダの付け合わせにするとさっぱりします。

☆紅蓼☆(べにたで)抗菌効果 殺菌効果

辛み成分のポリゴジアールは殺菌、抗菌効果があるため食中毒防止にお刺身のツマとして使われています。また、抗酸化作用のあるアントシアニンやルテインなども多く含む健康食材として薬味として使われます。

☆山椒の葉☆  防腐効果 殺菌効果

山椒の葉にはサンショオールという成分があり、胃腸の働きを促す効果や、防腐効果があって保存食に使われたり、臭みを消すハーブとしても使われています


☆松葉☆ 防腐効果 抗菌効果

葉が2本つながっている事から夫婦円満、中国の最古の薬物書『神農本草経』に松は「五臓を整え、久しく服すると身が軽くなり、年を取らず長生きできる」と記されている事から不老長寿

☆モミ☆  防腐効果 抗菌効果

モミの木は昔から、カマボコ板やそうめんの箱、すし桶に使われ、抗菌や調湿効果に優れています。

☆ヒノキ☆  殺菌効果 防腐効果 抗菌効果 

お寿司などの台座にヒノキが使われるのは殺菌効果の高いヒノキチオールが多く含まれているからです。生魚の下に敷き腐敗を防ぐ役割もしています。

その他に縁起がよい植物

古来から赤い実は魔除けの力があるとして、また、赤い実が富と幸を招くとして赤い実をつける木は吉祥樹とされ、正月飾りの縁起物として使われています。

☆千両☆  商売繁殖

☆万両☆ 商売繁殖

お正月に飾る縁起のよい植物

まだまだたくさんありますが、この辺で。

植物に華やかな気持ちにしてもらえるだけでなく、植物の見えない力を活かした日本の生活の中の知恵、大事にしたいです。

自然の恵みに
感謝♾合掌

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