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小学生がプレゼンをする効果 (2)
こんにちは。
いま、小学生の子どもにその日の授業内容をテレビ電話で説明してもらい、それに対して大人の聞き手が質問、フィードバック、アドバイスを行う活動に取り組んでいますが、前回から、この活動が及ぼす効果をお伝えしています。
今回も、その効果をお伝えしようと思います。
どうかお付き合いください。
テレビ会議で聞き手が行う質問は、子どもの学びの強化につながります。
子どもがただ情報を伝えるだけでなく、その内容を「考える」きっかけになります。
たとえば、「かけ算九九」を覚えている子どもに、
「3×4はどうして12になるの?」
と質問すると、子どもは一度立ち止まり、どうしてその答えになるのかを考えます。
この質問によって、ただ暗記した結果を繰り返すだけでなく、3が4回集まるから12になる、という仕組みを理解しようとします。
さらに、
「どうして3×4を覚えたの?」 や
「ほかのかけ算も同じように考えられる?」
と続けて質問をすることで、子どもは自分の答えがどうして正しいのか、自分なりに説明できるようになります。
これにより、かけ算の意味や仕組みを論理的に整理する力が養われるのです。
また、国語の授業で「桃太郎」の話を聞いたあとに、
「どうして鬼をやっつけたの?」
と質問すると、子どもは
「悪いことをしたから」
というだけでなく、桃太郎が正義のために行動した理由を深く考えるようになります。
このような質問を受けることで、子どもは物語の背景や登場人物の気持ちを考え、理解を深める機会が生まれます。
こうしたやり取りによって、ただ事実を覚えるのではなく、子どもは自分の思考を整理し、答えに至る過程を考える習慣が身につきます。
質問は、論理的思考や問題解決の力を育てるための大切な手段なのです。
次回も子どもにプレゼンしてもらうことの効果について、別の角度からお伝えしますね。
どうぞお楽しみに。