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小学校低学年の子どもの読解力を上げる方法 9.語彙力を増やす

今回は、小学校低学年の子どもが読書を楽しみながら読解力を伸ばすため、語彙力を増やすことについて、考えてみたいと思います。

小学校低学年の子どもにとって、語彙力を増やすことは、新しい世界の扉を次々と開いていくようなものです。

毎日の生活の中で、ちょっとした瞬間が、子どもの世界を広げるきっかけになります。

ここでは、その扉を開くための方法をいくつかご紹介します。

以前の内容と重なる箇所もありますが、その箇所はやはり重要なポイントです。 

そちらもふくめて、以下に紹介しますね。

〇 読み聞かせで新しい言葉に触れる

子どもと一緒に絵本を読みながら、物語の中に出てくる新しい言葉を見つけてみましょう。
たとえば、物語に「森」という言葉が出てきたとき、
「森ってどんな場所かな?」
と聞いてみてください。
すると、子どもは頭の中で深い緑の景色や、木々の間を歩く音、鳥のさえずりを思い浮かべるでしょう。
こうして具体的なイメージが、言葉の理解を深め、自然と語彙力が育っていきます。

〇 日常会話で新しい言葉を取り入れる

たとえば、夕食のときに
「今日はちょっと特別な『ごちそう』を作ったよ」
と言ってみましょう。
「ごちそうって何?」
と子どもが聞いたら、
「みんなで一緒に食べる特別なお料理だよ」
と教えてあげてください。
こうして、言葉の意味が単なる説明を超えて、子どもの心にしっかりと残ります。

〇 遊びを通じて言葉を学ぶ


たとえば、おもちゃの動物やキャラクターで遊んでいるときに、
「このライオンは『勇敢』なんだよ。どんな困難にも立ち向かうんだ」
と話してみましょう。
子どもが
「勇敢って何?」
と聞いてきたら、
「どんなに怖くても逃げずに向き合うことだよ」
と教えます。
遊びの中で学ぶことで、子どもはその言葉を自然に覚えていきます。

〇 外出先で新しい言葉に出会う
たとえば、公園や動物園などに出かけたとき、見えるものを言葉にして伝えてみましょう。
「あの鳥は『優雅』に空を飛んでいるね」とか、
「この建物は『壮大』だね」
と話すことで、子どもはその場の印象と共に新しい言葉を覚えていきます。
体験と結びついた言葉は、子どもの心に強く残ります。

〇 言葉遊びを楽しむ

「しりとり」や「かるた」を使って、楽しみながら新しい言葉を覚えていくのもいいですね。
「さくらんぼ」という言葉でしりとりをするとき、
「さくらんぼは小さくて甘くておいしい果物だよ」
と説明すると、子どもはその言葉をしっかり覚えてくれます。
遊びながら学ぶことで、子どもは
「もっと知りたい!」
という気持ちになります。

〇 物語を作る
一緒に物語を作るのも素晴らしい方法です。
たとえば、
「あるところに、『勇敢な』王子がいました」
と話を始めてみましょう。
子どもが
「勇敢ってどういう意味?」
と聞いてきたら、物語の中で説明しながら話を進めていくと、子どもはその言葉を自分のものとして吸収していきます。
これらの方法を使っていけば、子どもはどんどん語彙力を増やしていけるでしょう。
そして、それはただ言葉を覚えるだけではなく、子どもが自分の世界を広げ、もっと深く、豊かに物事を理解するための冒険の始まりにもなることでしょう。

でも、くれぐれも無理はしないでください。
たとえば、毎日絵本を読み聞かせるのが大変だと感じたら、週に一回でもいいです。
楽しみながら続けることが一番大切です。
親御さんと子どもと一緒に、少しずつ進めていきましょう。

また、自分のリズムにあったやり方を見つけてください。
朝の時間が忙しければ、夜寝る前に一緒にお話しする時間を作るとか、外出先で新しい言葉に触れるときも、無理なくできるときに取り入れてみてください。
親御さんと子どものペースで大丈夫です。

親御さんと子どもが一緒に、この冒険に乗り出すことで、毎日の何気ない瞬間がきっと、かけがえのない学びの時間に変わっていくでしょう。

ぜひ、実践されることをおすすめします。

実践されたら、そのようすを、ご連絡いただければ大変うれしく思います。
 
お待ちしていますね。

次回も、どうぞお楽しみに。


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