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息子と私の繋がり

息子は、私や夫が注意すると決まって「わかってる!」と答える。しかし、しばらくすると同じ間違いを繰り返す。だから、私や夫は、息子の「わかってる」が「理解している」ではないことをよく理解している。

最近の息子は早めの反抗期のようだ。ことあるごとに「わかってる!」を連発。しかし、その後も決まって、同じことを繰り返すものだから(おもちゃを片付けないとか)、こちらもヒートアップしてくる。いよいよ「わかってる」では済まない状況になると、怒った相手(夫が多い)に対して「お父さんが意地悪した!、お父さんのせい!」と泣きながら、時には錯乱状態になって叫び続ける。そんなことを毎日毎日繰り返してる。片付けも5分集中すれば終わるのに。着替えだって、やればすぐに出来るじゃない。なんで靴下を片方だけ履いてウロウロするの?「パジャマ脱いで!肌着着て!シャツ着て!ズボン履いて!」ひとつひとつ言わないと、息子はずっとぼーっとしたまま。そしてこちらはピートアップ。いったいどうしたら良いのやら。「何を考えてるのか解らない」と私や夫は頭を抱える日々。

私は普段から「話す内容はきちんと組み立て無いと伝わらない。」と意識しているせいか、子どもに対しても同じように接している。一応、世間で言われてるように「共感しながら」話すことを心がけてながら。できるだけ、なんとか共感をこめて話そうとしている。でも理屈ぽい私の言葉は息子の心には届いていない。私の苦労して会得したやり方は、息子には全く通用しないのだ。

息子との時間が苦痛なわけではない。特に二人きりの時はよく話していると思う。彼は一生懸命にお気に入りの恐竜図鑑の内容を私に披露してれるし、大好きなロケットや「はやぶさ2」についても。脈絡なく、頭の中に浮かんがことを一気に吐き出してる。私はそういう姿を見ているのも、話を聞いているのも好きだ。話の途中であっても質問をすれば嬉々として答えてくれるし、また逆もある。子供対大人でも、一丁前にdiscussionが成立しているのだ。

ここまで書いて、昔の私を思い出した。記憶に残っている。私も大したことのない理由で癇癪をよく起こしていた。空想が好きでボーっとしている時間も多く、そのくせ好きなことに関しては延々と話し、話があちこち飛んだ。そして「なんで?なんで?」と聞いては周りの人を困らせていた。「いちいち聞くのはみっともない」「めんどくさい」「何言っているのか判らない」と言われ続け、それが「何を考えてるのか解らない子」となり、人とどうやって話せば良いのか判らなくなり、立派に内気で根暗の子に成長したのだった。「この母親にして、この息子あり」と言うことか。改めて認識した。

もしできる事なら、いっそのこと背後霊にでもなって「それはダメだよ。」「こうした方が良いんだよ」と見えない力を使って、息子の人生を明るい方向に導いてあげたい。そう思うくらい、思春期の自分は底辺だったと思う。

息子のことを知る鍵は、私の過去の記憶、私自身にあることは認めよう。そして私は、思い出したくない昔の私と向き合う準備をしなければならないのだ。息子を知るために。















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