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壁紙に落書きをしてしまったり、家具にシールを貼ったりした時の対応

子どもが保育園に登園したときには、保育者は視診ということを必ずします。

視診の目的は、保育園で過ごしている間に起きたことなのか?それとも園に来る前からなっていたのか?を把握する為です。

例えば、子どもが保育園で過ごしている間に怪我をしたのであれば、親御さんがお迎えに来られた時に、怪我をした理由をしっかり伝える必要があります。これは、登園したときの子どもの姿とお迎えに来たときの子どもの姿が同じ姿でなければならない。という保育者と保護者さんとの間に暗黙のルールがあるからでしょうか?

このことについては別のタイトルでじっくりお話をしようと思いますが、今日は、お家でのお母さんの対応についての話題です。

朝、登園にした際、3歳の子どもの手にマジックのインクが付いていたので、私が「お家で、お絵描きをしたの?」と子どもに聞くと、お母さんが「それがね!先生〜ちょっと聞いて〜。保育園に行く支度ができて娘を呼びに行ったら、壁にペンで落書きをした後で、(壁紙の落書きを指差し)これ誰がしたの?と娘に聞いたらニコニコ顔で、はい!って手を挙げるんです。そこで、ペンで描いてしまった壁紙を張り替えて、再び描かれたらショックすぎるので、その壁だけは描いてもいいよ。と子どもとお約束をしたそうですが、今度は家具にシールを壁に張り出したので、お絵かき専用壁を決めたように、シール貼り専用3段ボックを決めました。」とお話をして下さいました。

お母さんにとっては壁に絵を描く=落書きという見方ですが、子どもは、そもそも「落書きをして、お母さんを困らしてやろう!」と思って描いてないからね。これは、一見、いい対応策のように思いませんか?

私は、お母さんのお話を聞きながら、お母さん自身は、壁紙に絵を描く事や家具にシールを貼る事はアートだと認めているのではなく、「子どものやりたい気持ちを認めないといけない!と言う気持ちが強く、お母さん自身の気持ちを押し殺していませんか?お母さんは、自分がやった事は自分で責任を取れるようにな子どもに育って欲しいと思っているんですよね?」とお声ををかけました。


その後、お子さんと一緒に、壁紙の落書きとシールを剥がしをしたそうです。
壁紙の落書きを落とすのには1時間かかり、シールは、なかなか剥がれなくて無茶苦茶大変だったそうです。しかし、シール剥がしが大変すぎて、「剥がすのが大変だから3段ボックに貼るのはやめる!」と子どもさんが自ら言ってくださったようですよ。

子どもの気持ちを尊重しながらも(否定しない)しながらも、お母さんの自分がやった事は自分で責任を取る」と言うことも、子どもさんが体験の中で学ぶことができましたよね。素晴らしい❣️❣️❣️❣️

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