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最先端データ・マーケットプレイスの試み

コペンハーゲンの挑戦

2016年、コペンハーゲン市は日立と協力し、世界初の都市データのデータ・マーケットプレイスを構築した。The City Data Exchange (データ・エクスチェンジ)と呼ばれるこのデータ・マーケットプレイスは、都市にまつわるデータの活用、流通、データを基盤としたビジネス創出を狙い、コペンハーゲンエリアのデータエコノミーを盛り上げることを狙ったものだ。脱炭素化とデータ活用は互いに切り離せない関係にあるとの認識のもと、データ・エクスチェンジは、コペンハーゲン市が掲げる2025年までにカーボンニュートラルな都市になるという目標に貢献することが期待された。

データ・エクスチェンジは、具体的には、個々の自治体や団体・企業が保有するデータを有料・無料で提供し、データを利用したい個人や組織がデータを入手することができるデータ交換プラットフォームである。パイオニア的存在である英国のリード・データ・ミルと同様のコンセプトだが、デンマークのケースは単なる公共データのオープン化ではなく、民間データも交えて、データを介した収益モデルを模索したとしたところに特徴がある

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プロジェクトは華々しく封切られたが、2年後の2018年、プロジェクトは打ち切りとなった。さまざまな運営側の努力にも関わらず、民間データの提供は低調で、データの売買もほとんど行われなかったためだ。果たして、プロジェクトは失敗だったのだろうか。

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