着衣で痛くない乳がん検診 無痛MRIが群馬県内に初導入 イムス太田病院 前立腺がんや他のがん転移の確認も
イムス太田中央総合病院(群馬県太田市東今泉町、福島弘樹院長)は県内で初めて無痛MRI(磁気共鳴画像法)乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)のシステムを導入し、6月から検診の受け付けを始める。着衣のまま、痛みなく受けられるのが特徴。女性に抵抗なく受診してもらい、受診率向上と乳がんの早期発見につなげる。
乳がん検診は、乳房をエックス線で撮影するマンモグラフィーと、超音波を当てて調べる超音波検査(エコー)が一般的。マンモグラフィーは乳房を圧迫するため痛みを伴うことがある。両検査ともに脱衣する必要があり、受診に抵抗を感じる人もいる。
同病院が導入したシステムは検査着のまま機械に入り、うつぶせで15分程度静止すれば検診が終わる。エックス線を使わないので放射線を浴びず、繰り返し受診することもできる。乳がんだけでなく、前立腺がんの検診や、ほかの部位のがんの転移を確認することにも活用できる。
無痛MRI乳がん検診は東海大の高原太郎教授が開発した検診方法で全国で45施設が導入している。
福島院長は「乳がん患者が増えている。受診率を向上させ、がんの早期発見につなげて地域に貢献したい」と話した。
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