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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ③文化祭編-小室哲子

文化祭の配役が決まっていく

今年の文化祭は橋田壽賀美はしだすがみによる、脚本・監督・演出(出演?)で、どんどん進められている。

ハイジ役が彩子ちゃんで、オオカミ役が宇利くんかと思いきや、何がどうなったのか、宇利くんが赤ずきんを被ったハイジになって、オオカミ彩子に襲われそうになるらしい。
そこへ白馬の王子様が現れて…王子様って誰なんだ??

何と言ってもこのシーンの目玉は、宇利赤ずきんを襲う彩子オオカミとそれを止める王子様が、喧嘩を始めるところで、仲裁に入る昭和のアイドル河合かわいなお子の存在感だ。

聖子せいこちゃんほど、ぶりっ子ではないが、つぶらな瞳と白い八重歯が眩しく、歌もなかなか上手い。

音響さんは登場シーンでこの曲をかけるのを忘れないで。

(田中のおじさんの動画を採用)

照明さんはスポットライトよろしくね。


劇というものは、配役と同じくらい裏方が肝心だ。
裏方が動いていないと、役に徹する事ができず、役者の能力を最大限に引き出すことが難しい。

壽賀美「役が足らないくらいなの。あんた達で音響・照明・場内管理をなんとかやり切ってくれない?人が余ってきたら随時応援に追加するから。あ、そうだ…矢田やだなぎ子がやるから照明はいいわ。」


ドテッ‼️

(2人でコケる。すぐに起き上がり…)

今回、裏方を仰せつかったのは、多 おおのさわこと小室哲子こむろてつこだった。

裏方が肝心と言っておきながら、2人だけ…?と矛盾を感じるのだが、それだけ橋田壽賀美はこの2人の能力を見抜いていたのだ。


哲子「多さん、よろしくね。」

多「小室さん。こちらこそ。。」

2人はこの時初めて言葉を交わしたのだった。


放課後

哲子「ねぇ、多さん。裏方がどんな風にすれば劇がスムーズに進むのか打ち合わせしない?」

さわこ「え…私?ぅ…うん、いいよ。」

哲子「その前に、保健室と屋上に付き合って〜」

哲子はさわこの手を引いて、保健室へ向かった。



哲子「茶保先生」

茶保「あらぁ〜哲子と多さんじゃない?
   今日はどうしたの?」

哲子「これ、ありがとうございました。」

哲子は借りていた本を茶保先生の机に置く。

(NLPのスキル:パーツインテグレーション関連の本)

茶保先生はそれを手に取り、元にあった場所である、自身の机の上の本立てに背表紙を生徒に見えるようにして立てて置いた。

(さわこは横目で本を見ている。)

茶保「2人でどっか行くの?」(微笑む)

哲子「今から屋上に友美を迎えに。。
  そういえば…今日(11/4)は茶保先生の誕生日じゃなかったっけ?」

茶保「え〜嬉しい。。覚えててくれたん?」

哲子はさわこに何か耳打ちし、せーのと掛け声をかけると

さわこ•哲子
「茶保先生、お誕生日おめでとう!」

茶保「えー嬉しい〜」(うるうるの茶保)

哲子「先生、今日はお祝いかな?またね〜
さわこちゃん行こぉ〜」

哲子はさわこの手を引いて、屋上に上がった。


ぎぃー


友美はすでに
瞑想に入っていた…




(友美は全く私たちに気付いていないようだ…)

さわこと哲子は屋上のアンテナの下あたりのコンクリートブロックに座って友美の歌を聴いている。

さわこ「ぁ…この歌声は…いつも聴いている…あの子の…✨」
(心の中で感銘を受け、しばし声が出ない…)

(哲子はそんな さわこをもう1人の妹であるかのように見ていた。)

歌が終わって…

哲子「友美、お疲れ〜紹介するね。
お姉ちゃんの同級生の多さわこさん。」

友美「妹の友美です。姉がいつもお世話になってます♪」

さわこ「あ…ぁ…はぃ。こ、こ…ちらこそ。。」

(さわこの返事はぎこちない。
それもそうだ、今まで同世代の子と自然な会話を交わしたことがなく、一緒に歌を聴いたりしたこともない。
あったかもしれないが…その頃の記憶はパンドラの箱に閉じ込めてしまった。
そして今まで、ラジオの声を聴くような感覚で聴いていた少女の声の主が目の前に居るなんて…信じられなかった。。)

さわこが感動のあまりウルウルしていると、

哲子「どうしたん?」

さわこ「うぅん。なんでもない。」

さわこは牛乳瓶の黒縁眼鏡を外して、目を右腕でゴシゴシした。

メイクもせず、黒髪はおさげに縛っている。

着飾っていない状態ではあるが、色白で目も澄んでおり、立ち居振る舞いもどこか、育ちの良さを感じる。

哲子はさわこの瞳の奥に大きな可能性が宇宙百万光年•君の瞳は100万ボルト無限大に広がっているのを見逃さなかった✨

哲子「さわこちゃん」(呼び方を変えて…)

「これから友美と3人でクッマで、打ち合わせしない?」

さわこ「ぃぃいの?小室さん。。」



クッマでそれぞれ好きなメニューを注文し、姉妹は並んで、さわこは哲子の前に座った。

哲子「私の事は哲子でいいよ。友美の事も名前で呼んであげて。」

さわこ「ぅん。じゃあ、お言葉に甘えて…哲子ちゃん。友美ちゃん。」

友美「友ちゃんって呼んで欲しいな。
   さわこ先輩とお姉ちゃんが
  友達になった日のお祝いに〜
   かーんぱーい!」

3人はコーラーで乾杯した。


″YES  COKE″🍹


(言いたいだけ)


哲子「さわこちゃん、コレ渡しとく。」

と言って哲子がさわこに渡したのは、Bluetooth搭載のイヤホンマイク。

哲子「劇中はこれで連絡取り合いあおっ♪」

さわこ「ありがとう。。🥺」
   ところで、クッマに来るあいだ哲子ちゃんが聴いてた音楽は何?」

哲子は携帯で、さっき流していた曲をさわこのイヤホンに流れるようにして聴かせてあげた。


眼鏡越しの空 /
DREAMS COME TRUE

歌詞の中の″あなた″って男性と女性、どっちなんだろうね。。



文化祭の 前に、2人の特技を紹介しておこう!



裏方1号:多さわこ

ジャンプ力、瞬発力、加速力、静寂力に長けており、人並外れた運動神経の持ち主。

長年の鍛錬により瞑想にスムーズに入れる。

反射神経がよく物を投げると百発百中。

屋根の上に登ったり、壁をよじ登れるクノイチもビックリのスパイダーマンのような動きが出来る!

”私”の手帳より抜粋+TKの感想


裏方2号:小室哲子

人の潜在能力的才能を見つける能力に長けている。

幽体離脱ゆうたいりだつが得意。

離脱した意識は瞬時に飛び回れ、加速も早い。

本体をも自由に動かせるコントロール力。

1本体でいったい何人の働きが出来るのであろうか現時点で予測不能。

昨日、頭に降ってきましたw


さぁ、文化祭、2年A組の出し物はどうなる‼️


今回登場してくれた哲子の文化祭のバディである多さわこちゃんは、この方です✨


脚本・監督・演出(出演?)の橋田壽賀美さんはこの方です。

《出演者》
多さわこ…おおさわさん
橋田壽賀美…ららみぃたんさん
宇利…うりもさん
彩子…彩夏さん
王子様…?
河合なお子…?
茶保先生…ちゃぼはちさん
小室哲子/友美…TK


読者の皆さんもご一緒に…


#レッツチェリー 🍒 

どこへ飛ばす?

飛んでたな。。

ドテっ‼️


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