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ハーモニーマネジメント
ひとつの文に知らない単語が2つ以上出てくると、「この文章は難しい」と感じ、その先を読むのが嫌になってしまいます。
今回はタイトルからして知らない単語
そもそもこの本文にたどり着いてくれた人がどれだけいるのでしょうか。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。
早速、ハーモニーマネジメントとは何なのか、説明していきます。
造語です
ハーモニーマネジメントは、僕が考えた造語です。
マネジメントには様々な理論や手法、フレームワークがあります。
ひとつの理論やスキルに傾倒するのではなく、
状況に合わせてマネジメント手法を使いわけて何とかするというのが、ハーモニーマネジメントの考えです。
一般的に理論といものは、AとBを対比して、自分の理論の正しさを証明します。
Aは正しい。Bは~~の点で誤りだ。というように、対比することで説得力が増すからです。
しかし、ハーモニーマネジメントではAも正しい。Bも正しい。というスタンスを取ります。
状況によってはAの手法がいい場合があるし、別の状況ではBの方がフィットする場合もある。というなんともどっちつかずな考え方です。
自分のスタンスをはっきりさせることが重視される最近の風潮の中では、嫌われそうな考え方なのですが、あえて言うなら「それでうまくいくなら、何でもあり」というスタンスが僕のスタンスです。
音楽にはまちがいがない
ハーモニーは、音楽の「調和」をイメージしてつけた名前です。
僕は小さなころからずっとピアノを習ってきました。
ドレミファソラシの7つの音の組み合わせで、無限の表現をするのが音楽。指一本でも美しいメロディを奏でることができるし、スタンダードな和音(ドミソ)だけでなく、不協和音もときに音楽に効果的な緊張感を生み出します。
また音楽は、オーケストラやバンドのようにたくさんの楽器の音を重ねて、一つのハーモニーを作ることもできますし、人間の声だけでハーモニーを生み出すこともできます。
音楽理論は様々ありますが、音楽は基本的に「音を楽しむもの」
音を楽しめれば何でも良いのが音楽です。
現場のマネジメントは、地域や業種、働く人など様々な要素が複雑に絡み合い、一つとして同じ条件はありません。
だから「どんなときも絶対にこれだけが正しい」という、絶対的なマネジメント手法はありません。
一般的は良くない方法でも、特定の場面においては非常に効果的というケースだってあります。
色んな音で、いろんなハーモニーを奏でる
様々なハーモニーを奏でるには、いろんな楽器を知り、いろんなメロディやリズム、和音を知っていることが大切です。
たくさんの名曲を生み出したショパンはオーケストラで演奏する交響曲を作曲していません。頭の中にはピアノの音しかなかったと言われています。
逆にピアノだけであれだけの名曲の数々を生み出したのは、やはり天才のなせる業だと感服します。
ショパンのように、何か一つにずば抜けて秀でたものがある人は、その道を究めたらよいと思います。
ただ、僕は特別に秀でたものを持っているわけではないので、レパートリーの多さに基づく臨機応変さで勝負していこうと思ったわけです。あ、音楽ではなくマネジメントの話。
流派のないマネジメント
「チームの目的目標達成のために様々なマネジメントを組み合わせる」というのが僕の考えるハーモニーマネジメントなのですが、本当に何でもよいのかというと実はそうではありません。
「何のために」という目的は大切です。
僕にとっての「何のために」は、「誰もが”しあわせに暮らしましたとさ”と生ききれる社会をつくる」です。
だから私利私欲のため、人を貶めるために、ハーモニーマネジメントを使ってほしくありません。
ハーモニーを奏でて、誰もがしあわせになるためのマネジメントがハーモニーマネジメントです。
学び続ける
マネジメントは何百年にもわたって研究されてきました。先人の成功失敗体験が累々と積み上げられ、今日に至ります。
「どんな手法でも良い」と書きましたが、せっかくうまくいく方法が研究されているのですから、それらを使わない手はありません。
勉強もせずに、我流で先人と同じ過ちをしているほど、人生は長くありません。勉強は人類の成長のために先人から受け継ぎ、未来の人へつなぐための知恵です。学びは一生続きます。
様々なハーモニーを奏でるために、レパートリーを増やすには、マネジメントだけでなく、幅広い知識やスキルも必要です。
介護現場のマネジャーの場合、介護、医療の知識はもちろん、人材育成や経営管理、労務人事、マーケティングや文章力、ファシリテーションスキルなどが中心しょう。
大丈夫です。すべてを専門レベルに高める必要はありません。
大切なのは学び続けて、自分のレパートリーを広げたり、深めたりし続けることです。
何から学べが良いのか分からない方はまず、介護現場のマネジャーに必要なスキルやマインドを集めた「介護現場のマネジメントとリーダーシップ100」をフォローすることをお勧めします。
僕もまだまだ学びの途中です。これからも学びを深めつつ、皆さんにも共有していきます。
ゆたかなハーモニーを奏でるために、一緒に学びあい、高めあいましょう。
よろしくお願いします。
めでたしめでたし
立崎直樹
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