蝶を見て
喜ぶヒトがどれくらいいるのでしょうか。基本昆虫は少し苦手だったりしますが、蝶は大丈夫、派です。芋虫時代のときにはおっとっと…と言ってしまうことが多いですが。
今朝見たNHKの「さわやか自然百景」に面白いモノがありました。苔の谷に住むと言う確かクモだったと思うのですが、苔でドア付きのオウチを作ってそこに隠れいて、近くに獲物(アリとか)が来たことを感じ取ると、素早くそのドアを開けて中に引きずり込んで仕留める…そうです(番組の中で仕留めていました)。そのドアだか蓋だかがちゃんと、そこに蝶番があるの? っと思わせるくらい、精巧に開いて閉じる様子が可愛いかったです。その生き物なりに色んな知恵を絞って、たくましく生きているんですなあ…と朝からプチ感動でした。
蝶の話でした。ここ何日か、たぶんですが、モンシロチョウやモンキチョウぽいチョウを数匹見る機会がありました。ちょっと勝手に安心しています。ここ最近ずっと言われていることですが蝶類が全体的に数を減らしているとか…ま、蝶に限らずですが。蝶たちは特に晴れて風の無い、穏やかな日中でないと会うのが難しい。とは思うのですが、あまりそう言った日中に出歩かないせいであまり会えていない、という個人的な事情を加味したとしても、好条件の日にまったく見ない、ことがあるとチョビ不安になります。
シジミチョウたちには夕方近くでも、会える機会が多いです。でも会えたからそれでいいのか、とことは単純ではなかったりして、シジミチョウ一つとっても、色々な種類があったり、それは実は日本の在来種であるとかそうではないとか、この地域には昔はこのタイプは見なかったけど最近はよく見るとか、詳しい人でないと本当のことは分からなかったりする、と言うことなども、ぼんやりと見過ごしてていいのかなあとちょっと考えたりもします。
ちょっと見では、ニンゲンの生活には関わっていないように思える、草木や虫や鳥やその他の動物たちに影響を与えている環境の変化やなんやかんやが、巡り巡ってきっとニンゲンに帰ってくるよね〜ナウシカも言ってるよね〜なんてことなどをいちいち考えながら歩いてしまうジブンが面倒くさかったりもするのですが、しかし。
昨日(5/30)観た坂元祐二脚本のNHK「リモートドラマ Living」を観た方も多いと思いますが、その話も、ニンゲン否定(?)な感じでしたね。
蝶によって好きな花や植物が違うとか。その花や植物がないと生きていけないような蝶もいるとか。生き抜くために蝶ももっと妥協してくれればいいのに〜と思うのはニンゲン勝手です…。
日本を縦断したり、海峡を渡る蝶がいたり。蝶自身が持つ能力を、躍動させる機会をせめてニンゲンが邪魔しないよう…できたらいいっすね。