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待宵草にバッタかな

十月も半ばだと言うのに、マツヨイグサが咲き、そこにバッタが寄り添っている。最近の暖かさに勘違いして、両者とも季節外れとは薄々思いつつも、活動を開始してしまったのだろうか。

その同じ日の暮れる前に、歩道をもこもこしていた黒いボディに赤い突起の、色合いは毒々しいけど多分チョウになるのよのツマグロヒョウモンの幼虫と、思われる芋虫を発見したのだった。

夏前の頃より九月に入ってからの方が、親のチョウをいっぱい見かけた。そこからのつながりで生まれたのかしら。これからサナギになってどこかで越冬をするのか、もしチョウになってしまったらどうやって寒さをやり過ごすのか。そんなことを考えながらも兎にも角にもヒトなんかに踏まれないように、草むらへ、棒切れに掴まらせて移動させたのだった。

それぞれが各々の、寿命いっぱい生きられますよう…。

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