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【第五人格物語】ビクターと犬③
読む前に
これは第五人格のキャラのオリジナルストーリーなので、
第五人格とは関係ありません。
第五人格の要素も少しあります。
〜バックの中身は...〜
「わっ!」
バックの中にはお手紙が入っていた。
[手紙]ビクター・グランツ様へ、あなたをゲームへ誘います。
「なんだろう、これ」
『バウ!バウ!』
「そうだよね、○○よりって書いてないよね。」
そう、このお手紙には誰あてかは書いているのに、
住所も書いていない、誰が送ったのかも分からないのに届いているのだ。
「きっとこの服をくれた人からなんじゃない?」
『バウ!』
「この手紙を送った人のお家に行ったらもしかしたらお父さんもいるかも!」
「でも...」
ビクターは落ち込んだ。
「どこにあるか書いてないからわかんないや。」
この手紙には誘うことしか書いていなかったから当然場所もわかりません。
『バウ!』
「いつかまた探したら見つかるよね!」
『グゥー』
バウからお腹が減った音が出た。
「わ!すっかり忘れてた!ご飯探さなくちゃ!」
昨日のりんごで食べ物は全てなくなってしまったのだ。
「バウ、一旦あの街に帰ろう。」
『バウ!バウ!』
「おんなじ事になるかもしれないけど、泊まれるかもしれない。」
そう言って二人は街に帰った。
〜新しい家族〜
「って言っても、泊まらせてくださいって言えないよ...」
ビクターの両親は早くして死んでしまい、全くコミニケーションが取れていなかった
『バウ!バウ!』
「元気出してって言われてもなぁ」
『バウバウ』
「そのアイディアいいね!」
二人は何やら作戦を立てた。
「トントン」
【家の人】はぁい!
「あ、あの、親がいなくて、飢え死んでしまいそうなんです。」
【家の人】あらまぁ!
「よかったら今日だけでも泊まらせてくれませんか?」
【家の人】その犬は?
「あ、それは僕の親友です。」
【家の人】...分かったわ、泊まらせてあげましょう!さ、入って
「よ、よかったぁ犬ダメかと思った。」
『バウ!』
「バウちゃんあんまり吠えちゃダメだよ!!!」
こうして今夜は泊まれた二人。
【家の人】自己紹介するわ、私はアルビア・グラーテよ。
「ぼ、僕はビクターグランツです。アルビア...さんですね。」
少し変わった名前だがビクターは何も言わなかった。
【アルビア】アルビアではなくて、ルビさんって呼んで!
優しく言った。
「アルビ...いや、ルビさん、こんにちは。」
【アルビア】あら?今はこんばんわよ。
「す、すみません。」
【アルビア】たいした事ないわ、大丈夫よ。
ビクターは言葉をあまり覚えていないので、挨拶はいつも「こんにちは」なのだ
「旦那さんは?」
【アルビア】いないわよ。
ビクターはびっくりした。こんなに若い人なのに旦那さんがいないなんて。
【アルビア】今日からビクターくんは私の家族よ!よろしく。
「よ、よろしくお願いします。」
『バウ!』
こうして二人は小さな仲間として増えたのだった。
次回へ続く...
=今回の記事書いたひとからの手紙はありません=