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【第五人格物語】ビクターと犬⑤

読む前に


〜呪われた病院〜

そこにあったのはボロボロになった病院だった。病院とは思えないような小さくてボロボロな病院だったのだ。

「ここって、前に行った工事場に似てる...」

『バウ!』

ビクターは何か思い出した。

「っていうことは、また手紙が落ちてるかもしれない!」

二人は病院の周りを探した。だが手紙は見つからない。

「バウ、手紙なかったね。あっ!」

ビクターはいい考えを思いついた。

「僕がここに手紙を残せば後からきた人が見れるかもしれない!」

『バウ!』

そしてビクターは鞄の中にあった手紙に文字を書いた。

[手紙]この病院へきた人へ。

僕はここの病院にきた仲間を探しています。今一体何が起こっているのかが分からない。僕は一回街に帰って家族を増やした。けれど本当の父親に会いたかった。それで僕はその家から逃げ出し、父親を探す旅にまた出かけた。どうしてこの病院が呪われているのか、どうしてこんなにボロボロなのか教えて欲しい!いつまでも待ってます。ビクター・グランツ

「よし、書いたらどこか分かりやすくはらなきゃ、どこにはろう。」

『あぁああああた、たすk....』

奇妙な叫び声が聞こえた。

「な、なんだ?...」

『バウ!』

「静かにね!」

二人は静かに叫び声がした方向へ向かった。そこで見えたのは...

「び、病人?」

ビクターは驚いた。なぜこんな病院にいるのか。それにしても病人はなぜあんなにボロボロなのか。医者はいないのだろうか?

「なんかあの人木を彫ってる?あの人はちょっと話しかけづらいかな...」

「あ、あれ?いつの間にゲートが開いてる。はやく出よう。」

『バウ!』

そうしてその二人はゲートを出た。

「うわっまぶs」

出た先には元いた場所に戻っていた。

「なんだったんだろう...バウ、不思議だったnって、バウどこにいるの!?」

バウは木の上にいた。

「び、びっくりした...いないと思った」

『バウ!バウ!』

「待ってね、今下ろすから。」

ビクターはバウを下ろした。

「グゥ〜」

お腹が鳴った。

「あっりんご食べなきゃ、バウm!?」

バウはすごく熱くなっていた。

「こ、これは熱!?」

バウはねつにかかっていた。

「そっか、昨日の夜寒かったのかな?なんか暖かいもの....」

ビクターは思いついた。

「焚き火をしよう!明日まきを持ってきて暖かくするから、今日は我慢してね。」

『バウ!』

「無理して吠えないでね。」

そうしてビクターはりんごを食べ、ぐっすり睡眠に入った。もちろんバウも。

次回へ続く...


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