デジタルVSエスプレッソ?キャッシュレスとイタリア生活
最近、中国のテック系の本を読んでいるのですが、中国に行ったことのない人間からすると「ほうほう、近未来的な姿がすでにあるのか!」となります。
僕が読んだのは下に貼った最近流行りの2冊の本のみですが、こうした生活にダイレクトに伝わってくるような話しを知ると、自然と自分の暮らす国と比べてみてしまいます。
特に僕自身ヨーロッパという異国に身を置いていることもあり、日常生活における「感度」のようなものが人より研ぎ澄まされていることもあるかもしれません。(気がするだけかも)
さらに現在はイタリアはローマというものすごく歴史の長い地域に住んでいることもあり、日本人としての「常識」が見事に打ち壊されることも日常茶飯事。
より「日常」を意識的に観察する環境にある気がします。
このイタリアやイタリア人と日本のこんな「常識」が違う!みたいな話しはまた書くとして、今回はテクノロジーとイタリア生活をテーマに日本でも一時期話題になっていた、キャッシュレスの話しとか、イタリアこうなればいいのにーみたいな話しです。
(深い話しというより、感覚的な部分をまとめた話しなのでそこはご理解を。)
■オフラインのない世界
上記で紹介した2冊の本ですが、
①アフターデジタルという概念の提唱と②TicTokを中心としたSNSや動画の未来についてそれぞれ書かれています。(ざっくりな説明ですが笑)
①のアフターデジタルという概念は「デジタルが浸透しきった、オフラインのない世界」についての話で、オフラインのない世界つまり常にインターネットにアクセスできる(あるいずっと繋がっている状態)中でのビジネスのあり方について書かれています。
②はTicTokの凄さがひたすら書かれています。ショートムービーの時代の波や検索からリコメンドへトレンドの移行などこちらも面白かったです。
その中で、冒頭でも書きましたが中国で生活したことのない身からすると、信じられないわけですね。顔パスでものが買えたり、自分に点数がついたり。
もちろんテクノロジーはヨーロッパでも浸透していて、北の国に行くとキャッシュの方が珍しいなんてこともあります。カード払いでしたか使えない券売機なども多数存在し、フィンランド人の元カノも現金は一切持っていませんでした。
一方ヨーロッパとひとくくりにできないのがヨーロッパで、イタリアにいるとどうもテクノロジーの風波が遅い気がします。
■SIMカードは安い!
キャッシュレスもそうですが、自分の日常や周りの人間も見ていて、テクノロジーはどうだろうかと改めて観察しました。
順番が反対になりますが②のショートムービーや動画の流行はイタリアでも感じるかもしれません。
動画でいうと5Gの話しもありますが、携帯の料金もめちゃ安ですし、日本みたいに通信制限が!というのもないです。(電波の悪いスポットはまあいくらでもありますが)
ちなみに僕のSIMは月900円で50GBです。
一方、その他のテック事情はどうかなとみるとこれはあくまで感覚的なところですが、遅れていますね。
例として、アメリカ、日本や中国で流行るキャッシュレスの波ですが、イタリアでどんな時にキャッシュが必要か思い返してみました。
1)コーヒー
2)カードが払えないお店多数
でこの2つが思い当たりました。
■コーヒーが買えない?
イタリアにはカフェの文化が根強くあり、スタバが国内にミラノ1店舗しか存在しないというのもその1つの象徴です。
実際にコーヒーを飲む文化は世界中に広まっていますし、なんなら日本人もかなりコーヒー好きですね。
日本人がコーヒーと読んでイメージするは上記写真のようなドリップコーヒーやアメリカンコーヒーですが、一般的にイタリアでコーヒー(カフェ)といえば、エスプレッソが定番。
あの少量の濃ーーーいコーヒーをイタリア人は愛しています。
これはカフェで長時間、勉強しながら人の出入りを観察してるとわかりますが、本当に多くの人がワンショットのコーヒーを楽しみにカフェ、バルにやってきます。
そのエスプレッソですが、僕もこっちにきてから飲むようになりました。
コーヒーですが味はもちろん、安くて手軽なのも魅力。観光地のレストランなんかだと、300円近くする場所もありますが、一般的なバルやカフェだと90セントから高くても1.5€(100円ー200円)。
まあ量に対する値をみると高い気もしますが、日本に比べたらかなり安いです。
ここで何が問題なのかというと、1€とかをカードで払えないお店結構多いんですよね。
僕のよくいく家の近くのカフェもカードは5€から。街のバルでも最低15€からなんて張り紙も結構あります。
だからコーヒーを外で飲む場合は現金が必須になります。(1€前後をカードで払うとお店の払うコミッションが大変なんでしょう)
(下の動画は僕がスペインのビルバオに行った時のものですが、ここでもタパスのバルでカードは15€からの文字が。)
■定期が買えない?
ローマにも公共の交通機関の定期券がもちろんあり、月35€(約4000円)で市内のバスや電車が全て乗り放題となります。
その定期をもちろん毎月更新しなくてはいけないのですが、駅の券売所または Tabachiと呼ばれる、カフェとコンビニが合体したような(下写真)お店でチャージできます。
ここで厄介のなのがカード払いが可能な駅の券売所はどこの駅でもいいわけではなく、限定された駅でしかチャージできません。しかも、場所によっては長蛇の列。(写真撮り忘れたので撮ったら更新します)
もう1つのTabachi。(↑)こちらもどこでもいいわけではないですが、各駅の近くに大体チャージできるお店があります。
でも、ここ現金でしか払えません。
なかなか不便でしょ。。。
公共交通機関のチケット購入でいうと、最近は改札にカードをかざすと入れる機械が設置もされてるので、それは割と便利かもしれません。
ただ、普通の券売機は現金のみ、改札も全てのカードに対応しているわけではないので、観光で訪れる際も現金は必要かもしれませんね。
■地域差もあり?
今回はイタリア生活で感じたテックやITの波について現地で住んで感じることを書きました。
僕は使っているお金の規模も行動範囲も限られていますが、もっとその範囲広がり、お金を使うようになれば変わるのかな?
あとは、地域差もかなりありそう。来月はローマ以外の街に行く機会もありそうなのでそのあたりも観察してみます。
では、また!
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