⑪告別式終了
斎場から再びセレモニーホールに戻る。
入口にお清めの塩が置いてあって、一瞬あれ?となる。
直後にスタッフがばたばた塩回収。
多分おっさまが指摘されたんだろう。
亡くなったらすぐ仏様になる真宗にお清めの塩という概念はない。
真宗にとって死は穢ではない。
短めのお経をあげていただき、最後に写真撮影。写真?!と思ったけど父は写真が大好きだったから祭壇バックにして全員で撮影してもらった。従姉妹たちは「口紅してない😭」と騒いでいた。コロナ禍あるある(笑)
その場で万太郎が印刷してくれたんだけど、みんないらないと思って置いておいたらみんな持ち帰ってくれた。
みんな神妙な顔をして写っているなかで、次男が遺影の父とそっくりな顔をしてにっこり微笑んでいる。良い写真。
用意したお弁当を持ち帰っていただいて終了。
この弁当、奮発しただけあってかなり美味しかった。
どうせ?父のお金なので、食べ物や引き出物は全くケチらなかった。
口減らしに養子に出すような、貧しい家の次男に生まれ、進学したくても叶わなかった父は最後にはそれだけのお金はちゃんと残してくれた。
豪快で繊細で暴君で偉大な父だった。
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