上空からが必ずしも眺めが良いわけではない古墳
栃木県大田原市湯津上地区には日本最初の学術発掘を水戸光圀が行ったとされる、上侍塚古墳があります。この古墳は全長114mの前方後方墳で元禄五年(1692年)に発掘が行われたということ。さらにこの古墳は下侍塚古墳とともに非常に美しい古墳と言われています。
今回大田原市さんから空撮撮影許可をもらって足を運んできました。
先にスマホで撮った横からの外観。向かって左が後方部です。周囲は畑に囲まれ墳丘には松の木が植林されています。この松の木は光圀が発掘調査した後、墳丘の崩れを防ぐために植えたものと言われています。確かにこの眺めは墳丘の形が良く分かりつつ、植林された松の木が映えるし、視界に現代の人工物が入ってこないので「美しい!」と言われるのも頷けます。
っとここまではネット上の画像では想像できたので空撮はより映えるだろうとドローンを飛ばしてみたんですが、上からはイマイチでした。。。
実は反対側は竹林が密で、古墳外にある茂みにより上からだと境界線も分かりづらく、このアングルが一番古墳の形が分かるものでした。古墳自体は保存状態が良く前方後方墳の形が良く分かるんですが、上空からの写真では全く分かりません。それでも画像奥を流れる那珂川や周囲の様子を古墳と一緒に納められたのでそれはそれでよかったです。
なお上侍塚古墳から700mほど離れたところに下侍塚古墳があり、こちらの記事は改めて。