見出し画像

モナコインのトレーディングカード、モナカードとは?

モナカードと呼ばれるネット上のトレーディングカードがあります。
様々な絵師さんがイラストを描いて発行しています。
モナカードは集める以外はあまり使い道がありません。
好きな作家さんのカードを集めたり、シリーズものをコンプリートしたり集め方もいろいろあります。
カードの絵柄はモナカードを所持していなくとも誰でも自由に閲覧できます。
ビックリマンシールのようにウォレットにモナカードをコレクションすることができます。
モナカードを所有するとウォレットをバインダーに見立ててカードを自由に移動してコレクションアドレスを作り、それを他の人に見せたりできます。
集めたモナカードをアドレスに入れてコレクションを作るのでどのようにディスプレイするかはコレクターの腕の見せ所です。

モナカード一覧へのリンク


■タイムライン

2018/01/08 モナカード1.0発行開始
2021/09/25 モナカード2.0発行開始
2021/12/31 モナカード1.0発行終了
2022/01/06 モナカード1.0のメタデータをオンチェーン移行
2022/01/26 OSS版モナカード「monacardhub」発表

一番最初に発行されたモナカード

■モナカード公式サイト

https://card.mona.jp/

■OSS版モナカード

オープンソース版のモナカードも公開されている
モナカードは独自サイトだったが近年プロトコルのオープン化がすすめられ分散して運用できるようになった。データはモナコインのブロックチェーンに書かれているので誰でも発行されたモナカードの再現が可能になっている。

https://github.com/nachat1/MonacardHub
https://monacardhub.nachatdayo.com/

■モナカードの種類

モナカードには一枚だけ存在するNFT(Non-Fungible Token)と同じカードが複数存在するFT(Fungible Token)の二種類あります。
モナカードではFTが主流でNFTはあまり存在していないです。

FTには発行枚数が設定されその枚数を上限に流通します。
発行枚数はロックされていない限り追加で発行可能ですので参考数値となります。
ロックされていればそれ以上の発行はされないことが保証されます。

NFTは一点物なので価格を高めに設定されている発行者が多いです。
FTは枚数を指定して発行でき、さらに追加で発行可能なので価格は安めに設定している発行者が多いです。
発行枚数はあとからロックされることもあります。一度ロックされるとあとから解除することはできません。

ただしFTの方はNFTに比べ発行手数料となるXMPが高めに設定されています。XMPが高騰した場合は少ない枚数のFTは発行されなくなる可能性があります。(XMPが高騰する可能性はモナカードがものすごく人気化しない限り低いと思います)

■購入方法

モナカードはモナコインで購入できるトレーディングカードです。
購入にはモナコインが必要になりますのでお使いの暗号資産取引所でモナコインを購入する必要があります。

購入できるマーケットはディスペンサーと呼ばれる分散型市場で取引できます。マーケット機能はモナパレットに実装されています。
モナパレットはウォレットですのでモナコインが入っていればそのまま購入できます。

マーケットにあるモナカードは1次流通と2次流通があり、発行者が販売するものは1次流通となり、1次流通で購入した人が中古として販売するのが2次流通となります。1次流通を識別する仕組みがありモナパレットのショップという機能で絵師さんが1次流通で販売しているものがわかるようになっています。1次流通で購入した場合には発行者に直接モナコインが支払われます。2次流通はディスペンサーで購入した場合には発行者は収益は得られません。

モナパレットへのリンク
ショップへのリンク

モバイルから購入するにはmpurseと呼ばれるウォレットソフトをインストールします。
ウォレット内からモナパレットへ遷移できるのでそこから購入できます。

androidのリンク
iPhoneのリンク

■モナコインを扱っている取引所

  • bitbank

  • bitFlyer

  • coincheck

  • DMM

  • GMO

  • ZAIF

小口でモナコインを購入するときは入金時に銀行手数料が0円のGMOがオススメです。取引量や流動性はbitbankが一番あり、流動性が多いところの方が安く買えますが小口の場合は銀行入金手数料のほうが高くつくので結果的にGMOが一番安く買えます。

■モナカード相場確認

mona‐toolsというサイトでカードの売買履歴と現在販売されている一覧を見ることができます。
条件の検索などもできるのでとても見やすいサイトです。

■モナカードの運営

モナカードには運営者がいます。
レギュレーションが公式サイトに書かれていてそれを守らないカードを発行するとカードがバンされます。
クリプト界隈のNFTマーケットは無法地帯の印象がありますがモナカードは厳しめのマーケットに思えます。
購入した後でも普通にカードがバンされるので購入者側にもレギュレーションを守っているかの知識が必要になります。
これまでにバンされたり絵柄が変更になったカードもあります。
絵師によっては返金対応も行われています。

禁止カードの絵柄

レギュレーションへのリンク

この対応が嫌ならOSSバージョンをベースに新たに別のレギュレーションのモナカードを立ち上げることもできます。

■モナカードの画像保管方法

モナカードの画像保管にはIPFSと呼ばれるP2Pによる分散ファイルシステムが利用されています。
発行されたモナカードはモナカード運営がいなくなっても有志による運営で継続できる体制となっています。


■モナカードのバージョン

モナカードには1.0となる旧バージョンと2.0の新バージョンがある。

◆バージョン1.0


1.0はプロトコルがオープン化する前のものでメタデータをサイトのデータベースに保管していた。
画像データも画像アップロードサイトを間借り(monappyやimgur)する形で実装されていたので画像紛失リスクがあった。
運営の消失、画像アップロードサイトの消失など永続性に疑問があったためモナカード2.0が構想された。(実際にmonappyは消失しました)

現状ではバージョン1.0のカードは新規に発行されることは無い。(発行枚数はロックされてないければ追加発行可能)
移行期間中は1.0で発行されたカードであってもマイグレーションが出来るようになっていて一部カードは2.0対応になっている。
1.0発行が停止されるとマイグレーションも停止した。
2.0発行後に1.0のメタデータの内容をモナコイン上に、画像データをIPFSに保管して誰でも再現可能にした。これによりモナカードは永続的に保管されるようになった。

このメタデータオンチェーン化を記念してモナカードが発行された。
このモナカードには1.0のデータを復元するための方法が記載されている。

◆バージョン2.0


2.0はプロトコルをオープン化しモナコインとIPFSだけでデータの再現が完結するようにしたバージョン。
2.0は最初からメタデータと画像データが永続化されている。


■応用

モナカードには使い道がないと冒頭では書きましたが使い道を持たすことも可能です。ただしモナカードのシステムとは別で実装されています。