haruna

着物と浮世絵が好き。人材業界で働いています。2020.7出産予定。

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着物と浮世絵が好き。人材業界で働いています。2020.7出産予定。

最近の記事

かき菜

かき菜という野菜をご存知だろうか。 アブラナ科で、春には黄色い菜花を咲かせる植物だ。 我が家では、冬明け~春先まで、この野菜が食卓の定番となる。 しかし、一般的にはあまりメジャーではないそうだ。調べてみると、祖父母のルーツである土地の伝統野菜であることをさっき知った。 年末、ちょうどお餅つきの一週間前くらいに祖父母がやって来て、畑一面に苗を植えてくれるのが恒例だった(最近は父の仕事になっているようだ)。 植えられた頃はなんだか青暗く、どこか元気のない感じがするのだが

    • おもち

      クリスマスの時期、即ちお餅の時期がやってくる。そんな感覚をずっと持っている。 母が大きなポリバケツに餅米をざあっと入れて、ホースで水を入れ、米を研ぐ。 焦げ防止のため、釜に灰を塗り、釜を置くためのスペースをセットする。 木製の杵と臼には水を張っておく。 蒸籠も物置から出して洗っておく。 父の薪を割る音を聞きながら、家のなかでピーナッツを擦って皮を向き、のりを細かくちぎっておく。 ここまでが、我が家の餅つき前日の用意だ。 当日。火をくべて餅米を炊く。火の番をするのが楽しい。

      • いまの自分に向けて

        ここ最近、やたらと焦り、不安になり、イライラすることが多かった自分へ。 将来を楽しくしよう、そのための不安要素をなるべく小さくしようとして、いまを準備期間に充てることは悪いことではない。不安になることだってもちろんあっていい。でも、準備ばかりでいまを楽しめていなかったらもったいないよね。いまを楽しくしようとしていた過去の自分が見たらきっと、おーい!あなたを楽しくするために私いろいろ準備したのよ!って思ってしまうでしょう。 下拵えばっかりして、いざ「いただきます!」となった

        • えび

          えびの思い入れはあまりないのだが、忘れられない景色がある。桜えびのじゅうたんだ。 春になると現れるじゅうたんを、小さい頃はよく見に行った。赤でもピンクでもない、優しいけどはっきりした「桜えび」色が見渡す限り広がっている。その景色だ。 私の地元は、唯一桜えびが獲れる地域。シーズンの春になると、水揚げされた桜えびが、浜に敷かれた網の上に干される。 その景色が鮮やかで、本当にきれいで好きだった。 実家では、桜えびは生のまま三杯酢で食べた。当時も希少だったと思うが、今ほどではな

        かき菜

          私といえば、のひとつが梅である。 実家の庭には梅の木があり、私の誕生日ごろにかわいい花をつける。えんじのがくに、白い花びらが5枚。鼻を近付けるとふんわりいい香りがする。物干し竿の担ぎ役としても活躍していた働き者の木だった。 初夏には実をつける。父が毛虫を払ったあと、祖母と一緒に色づき始めた梅を収穫した。 半分は母が梅酒へ。半分は祖母が梅干しへ。 明かりをつけない、薄暗い台所でせっせと仕込んでいた記憶がある。龜に詰められたら、しばしのお別れ。次に会うのは梅雨明けだ。 夏の暑い

          いちじく

          無花果、漢字の通り花のない植物である。 通学路には野生のいちじく、いちじく畑がいくつかあった。 いつから、あれはいちじくだ!と覚えたのかは分からないが、変な形の木、変な形の葉っぱ、変なところになる実、という認識だった。 父がいつからかドライいちじくにはまり、ホールで袋に入ったものを買ってきては、ブランデーと砂糖で煮て、タッパーいっぱいに、茶色く輝くいちじく煮を作ってくれた。 パンにのせたり、ヨーグルトにのせたり、帰宅して冷蔵庫からつまんだり。もう止めにしないと、と思いながら

          いちじく

          アジ

          私にとってアジといえば、アジフライ。時点でアジの開きだ。 アジが有名な沼津の隣、富士市で育った私にとって、アジは幼い頃から身近な魚だった。 学校の給食ではアジフライ、アジの南蛮漬けが月に一度は出ていたと思う。好きなメニューのひとつだった。南蛮漬けのごはんが進むこと進むこと。 アジの開きは、家で食べる機会が何度かあった。青魚の苦手なおばがいない日に食べるのが恒例だった。 成人してから、海老名サービスエリアで売っているアジの唐揚げを食べた。はらわたを除いてまるごと揚げてあるの

          無痛分娩を振り返る

          7月14日午前3時土砂降りの雨の中、生理痛のような痛みで目が覚めた。痛みの間隔を測ること1時間。陣痛らしい。5分間隔のため病院へ連絡。その後1時間様子を見たが変化がないので母親を起こし、6時頃に病院へ向かった。 午前6時、入院病院に到着し、すぐに内診したところ、子宮口が3センチくらい開いているとのことでそのまま入院となった。 お腹にベルトを巻き、赤ちゃんの心拍数と陣痛の痛みを数値化したものを見る。40くらいまで来ると、おー痛いぞ~!という感覚。上がる数値にあわせて痛みを逃す

          無痛分娩を振り返る

          有機EL実現を夢見た祖父のお話

          先日、母方の祖父母の実家へ行ってきた。 祖父母の年齢は定かではないが、祖父は90歳をとっくの昔に超えている。 四捨五入したら100歳だが、耳が遠い以外は健康体な祖父。先日医者にみてもらったところ、「胃にポリープがある」と言われたそうだ。「それはいけない!」と禁酒したところ、次の診察の時にはあら不思議!ポリープが消えてしまった、というスーパーじいちゃん。 そんな祖父にこの間会ってきて、ロマンある話を聞いてきたので書いておこうと思う。 祖父は電気関係の仕事をしていた。その

          有機EL実現を夢見た祖父のお話

          毎日のごはんづくり

          実家に来てもうすぐ一か月。 日課として夕飯を作っている。どうでもいいことだが、鳥のさえずりが激しく(けたたましいといったほうがしっくりくる)、まるでジャングルの中で料理をしている気分になる。サバイバル飯ってこんな気分なのかしら。 話を戻すが、委託元の母からは、自分が食べたいもの作っていいよ、と言われる。が、やはりみんなが食べて嬉しいと思うものを作りたい、と思ってしまうのだ。 他人の評価に依存してしまう最近は、自分らしく生きる!と心して生活しているので、長年持ってきてしま

          毎日のごはんづくり

          春の陽気、遠足

          「遠足に行きます!」普段は出不精で、何もない日はおうちで過ごすのが好きな夫からの、突然の提案。 何か裏があるのでは…?と思ったが、遠足という響きにわくわくしたのだった。 土曜日はとってもいい天気で、まさに遠足日和。 前日に300円まで、と決めておやつを買い、いざ出発。 私の最近の外出と言えば、専ら通院。予約通りに到着するためにせっせと歩き、帰りは日用品を買って帰るというものだった。 しかしこの日は急いでいく必要はない。景色や往来を見ながら、気になった道を進む、とても

          春の陽気、遠足

          浮世絵との出会い

          我が家には、浮世絵に関する図録、本がそこそこにある。 浮世絵の魅力に気づいたのは、約10年前の今頃だったと思う。 当時大学生になったばかりの私は、美術館によく行っていた。 なんで浮世絵の美術館に行こうと思ったかは忘れたが、たまたま家族で東京に行く用事があった時だったと思う。家族で行く場所に興味が持てなかったんだろうな、別行動で美術館でも行くか、となり、たまたま選んだのが歌川国芳の没後150年記念の展示だった。 そこで、国芳に惚れてしまったのである。 彼は、武者絵と呼

          浮世絵との出会い

          【ご意見募集】在宅ワーカーの親と、収入が減って困っている人のマッチングを考えてみた

          すっごくジャストアイディアなんだけど、実現で着たら多くの人の不安やストレスを軽減できるのでは、と思ったので、読んでいただけたら嬉しい。 そして、あわよくばご意見が欲しい!よろしくお願いします。 小中高、そして大学生も休校になっている。 大学生のアルバイト先、例えば飲食店や塾なども自粛、閉鎖が相次いでいる。自分の学費を稼いでいる人もいるだろう。 親は在宅勤務、もしくは子どもを残して会社に行かねばならない。 これまで学校で行っていた子どもの学習面のサポート、そしてこの状

          【ご意見募集】在宅ワーカーの親と、収入が減って困っている人のマッチングを考えてみた

          「家は、暮らしの宝石箱でなくてはならない」-人生フルーツという映画

          私は映画鑑賞があまり好きではない。 大きな音、距離感の取れない画面を前に静かに座っていることがどうも苦手である。 家にいても、サブスクで映画を見ようと思うことも滅多にない。 そんな私が、何度も見る映画がある。 それが、「人生フルーツ」だ。 life-is-fruity.com/ 高蔵寺という、愛知県にあるニュータウンの建設に携わり、その土地に住み続ける建築家の夫と、その妻の暮らしを取材したドキュメンタリーである。 高度経済成長期にニュータウン開発に携わり、その土

          「家は、暮らしの宝石箱でなくてはならない」-人生フルーツという映画

          祖母との思い出

          わが子の性別がわかるようになってから、自分の小さいころのことをよく思い出すようになった。 中でも思い出深いのが、祖母とのお出かけだ。 祖母は今でも健在だが、よく私たち姉妹を散歩に連れて行ってくれた。 私の実家は、徒歩1分で海、という立地にある。 春の木漏れ日さす松林を潜り抜け、堤防の続く高台の広場によく連れて行ってくれた。 広場にはつくしやよもぎがたくさん生えており、 それらをスーパーの袋いっぱいに持ち帰り、台所でよくおやつを作った。 つくしのきんぴらつくしの頭

          祖母との思い出

          診断書の費用は会社に請求しよう

          タイトルがちょっとおっかない。 けど、大事なことなので書いておく。 先日、遠方にいる友人がコロナの疑いがあるということで、病院へかかった。 幸い、受けたPCR検査では陰性だったそうなのだが、熱が下がらずにいた。 もちろん会社はお休み。 熱が下がったら会社に行ってもいいのか心配だった友人は、会社に問い合わせたところ、 「出社のためには医師から診断書もらってきてください」と言われたそうで。 しかし医者は「診断書は出せない、会社の判断に従ってください」とのこと。 お

          診断書の費用は会社に請求しよう