#75 意図して「たまり場」をつくる
みなさん、ピクサーという会社をご存じでしょうか?
ピクサーは、ルーカスフィルムのコンピューター・アニメーション部門をスティーブ・ジョブズが買収した会社で、トイストーリーやモンスターズインクなどのヒット作を生み出した会社です。
ヒット作が出る前、スティーブ・ジョブズが行ったのは、事務所ビルの設計です。
もともとのデザイン案では、4つのビルを建て、そこへ職種別に社員を分けるように計画されていたそうです。
しかし「予期せぬコラボレーション」を重視したジョブズは社員全員を1つ屋根の下に入れることをし、その結果、1つの大きな建物を建てることになりました。
それが今でも「スティーブ・ジョブズ・ビルディング」として残っているそうです。
さて、一つの建物にしたピクサーのオフィスですが、「予期せぬコラボレーション」の仕掛けは建物の中にたくさんあります。
まず、トイレやカフェ、ジムや映画鑑賞ルームなどを、ビルの中央にひとまとめにしたそうです。
そうすることで、どの部署の人間も必ず自然と集まる形をとった訳です。
人が集まれば
「最近どうよ?」
「この間のあの件って、どうなった?」
「そういえば、●●のアイデアってさ…」
など、自然発生的にコミュニケーションが生まれます。
そう「たまり場」をつくることで、コミュニケーションが生まれ、ここから新しいアイデアもどんどん生まれるわけです。
日本の会社にも昔「喫煙所」という「たまり場」がありました。
そのたまり場で情報交換をするために、たばこを吸い始めたという人も少なからずいたはずです。
女性は給湯室でしょうか…。
しかし、日本のこのたまり場感は、ちょっとたまってしまう感があり、開放的ではありません。
そこで、今風に「たまり場」を考えてみます。
あえて、そこに行かなくてはいけない…行きたくなる場所をつくります。
アメリカのベンチャー企業などは、オフィスに卓球台を置いたり、ゲームができる場所をつくったりしているそうです。
そうすることで、コミュニケーションが生まれることや、創造性を豊かにすることを意図してるんですね。
場所の問題がある場合は、猫などの動物を飼うのはどうでしょうか?
私がサポートしている企業様では、ペットと同伴出勤しているところがありますよ♪
そこまでいかなくとも、ちょっとしたカフェスペースをつくったり、食事が一緒にできる場所をつくったり、仕事のスペースとは別にくつろげる場所をつくることはできるかもしれませんよね。
いつかそこから驚くようなイノベーションが生まれてくることを想像しながら、自社にあったたまり場を意図してつくってみてくださいね♪
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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