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#104 指示ゼロ経営と「絆」の力――『絆徳経営のすゝめ』で得た気づき
経営において「数字」ではなく「絆」を大切にする――。
この考え方は、もはや特別なものではなく、これからの企業に求められるスタンダードだと感じます。私が実践している「指示ゼロ経営」も、この絆を基盤にした考え方が柱です。最近読んだ『絆徳経営のすゝめ』は、まさにその考えを深めてくれる一冊でした。
このブログでは、本書を通じて私が気づいたことや、指示ゼロ経営との共通点を中心にお伝えします。「絆を深める経営」に興味のある方に、少しでもヒントになる内容を届けられたらうれしいです。
「きれいごと」が求められる経営へ
経営の中で「きれいごと」と呼ばれるものが、実は今求められていると感じています。環境問題や社会的責任、社員や顧客との絆。これらは一見きれいごとに思えるかもしれません。でも、そうした要素が企業の持続可能性や成長に大きく寄与する時代になっています。
『絆徳経営のすゝめ』を読んで改めて感じたのは、企業の理念やビジョンを明確化し、それを軸に行動する重要性です。
特に「従業員や顧客が共感できる理念を掲げ、それを実践すること」は、組織の信頼を深め、絆を育む上で欠かせないと考えています。
私自身が取り組んでいる指示ゼロ経営も、社員全員が共感できるビジョンがあるからこそ成り立っています。理念が共有されていることで、指示を待たずに自律的に動く環境が作れるのです。
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数字を積むより絆を積む
「数字を積むより絆を積む」。これが経営の本質だと私は考えています。数字や結果は大事ですが、それは絆や信頼関係があってこそ生まれるもの。絆のない組織では、いくら数字が良くても一時的なもので終わりがちになるのではないでしょうか。
本書では、「絆を強化するためのアプローチ」として、対話の重視や透明性の確保が挙げられていました。私が指示ゼロ経営で実践していることとも重なります。
社員や顧客との対話を大切にし、情報を共有することで、信頼関係が深まります。こうした取り組みが、結果的に数字にも良い影響を与えていると実感しています。
丸ダイヤ型組織と指示ゼロ経営の共通点
『絆徳経営のすゝめ』では、ピラミッド型ではなく丸ダイヤ型の組織が提唱されていました。この考え方は、指示ゼロ経営が目指す「自律自走型のチーム」と非常に似ています。
丸ダイヤ型の組織では、全員が共通のビジョンを共有し、上下関係に縛られることなく動きます。社員一人ひとりが主体性を持ち、自由に意見を言える環境を作ることが求められます。そして、失敗を受け入れる文化も重要。失敗を恐れずに挑戦できる環境が、組織の柔軟性や創造性を高めます。
これらのステップを実現するには、まずビジョンとミッションを明確にすることが欠かせません。私は、指示ゼロ経営の中でこれを実践し続けてきました。組織全体が「自分たちの目指す未来」を共有していると、自然と個々が動き出します。
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分断を防ぐ工夫と評価制度の課題
分断を防ぐためには、社員同士や部門間の信頼関係を壊さないことが大切です。本書で触れられていた「分断を生む7つの罠」には多くの学びがありました。その中でも特に気になったのが、「評価システムの罠」です。
中小企業でも評価制度を取り入れる動きが増えています。ただし、評価が個人の成果に偏りすぎると、チームの協力が失われ、結果的に組織全体のパフォーマンスが下がるリスクがあります。だからこそ、評価制度をどう取り入れるかについては慎重に考える必要があると感じます。
私は、個人の成果だけでなく、チーム全体の貢献やプロセスを重視した評価が重要だと思っています。これが、社員の絆を深める大きな要素になるはずです。
『絆徳経営のすゝめ』
『絆徳経営のすゝめ』は、指示ゼロ経営を実践している私にとって、共感する部分が非常に多い本でした。特に、「絆をどう育むか」「分断をどう防ぐか」といったテーマは、これからの経営を考える上で欠かせないと感じます。
この本を読むことで、日々の経営に新たな視点を取り入れるきっかけになると思います。もし「社員の自律」「持続可能な経営」「チームづくり」に興味がある方がいれば、ぜひ手に取ってみてほしいです。
この記事を読んで、少しでも興味を持った方は、私の公式LINEに登録してみてください。指示ゼロ経営や、組織の絆を深める方法について、一緒に考える場を作っていきたいと思っています。
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