#98 組織の成長段階で、コミュニケーションの方法は変わる
「社内でのコミュニケーションの重要性」と言われると、多くの方が頷くと思います。
しかしこれ、チームメンバーが今、どんな関係性にあるか?によって、コミュニケーションの方法を変える必要があるのです。
組織というものには成長段階がある…と示したのは、心理学者のブルース・W・タックマン。
この組織の成長段階のモデルを「タックマンモデル」と言います。
タックマンモデルモデルでは、組織の成長ステージは4つあると言います。
まず、第一ステージが「フォーミング(形成期)」と呼ばれるもの。
まだ、人が集まった状態=グループの状態です。
チームとして何を目指しているのか?や共通の目標などがない状態です。
会社の創業期や、新しい部署やプロジェクトチームができたとき、最初はこの状態です。
このグループの状態で、最適なコミュニケーションの方法は
質より量
です。
まだグループの状態のため、集まった人たちの間に心理的安全性は保たれていません。
「変なことを言って嫌われたらどうしよう?」
「とりあえず、目立たないようにしよう」
「どんな人がいるんだろうか…自分はここにいていいのかな…」
など、不安な状態です。
ですから、まずは、コミュニケーションの量を増やします。
いきなり、過去の大きな失敗や挫折話をさせると逆効果になります。
とりあえず
・好きな食べ物
・出身地
・趣味
など、この辺りの共有から始めます。
毎朝顔を見るのであれば、朝礼のときに「Good&New※1」というアイスブレイクをするのは、とても効果的です。
※Good&Newとは24時間以内にあった、よかったこと、新しいことなどを伝えあうものです
Good&Newでは、
「昨日子どもと公園に遊びに行って…」
「今朝、奥さんがお弁当を作ってくれて…」
などと話すことで、その人の家庭についてや何に喜んだり、何を大切にしているのか?なども、徐々に分かってきます。
だんだん、その人の個人的な情報が分かってきたら、少し深いテーマで話し合いをしたり、食事会などを催して、心的距離を近づけたりしていきます。
自然と会話が生まれるようになったら、チームになるための地固めができている状況と判断していいでしょう。
これくらいになって初めて、「共通の目的や目標」を伝え、どのように達成させるのか?チームで話し合う時間をつくります。
「うちはまだ、遠慮しあってて、チームとは言えないかも…」
と言う方は、まずは、コミュニケーションの量を増やしてみてはいかがですか?
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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