#24 社長、あした死ぬかもよ？
「あした死ぬかもよ？」という、ひすいこたろうさん著の書籍があります。
あなたは、明日、死なない自信がありますか？
いくら、今日まで元気で病気もほとんどしていなくても、車にひかれるかもしれませんし、地震などの災害で運悪く…なんてことは、可能性としてはゼロではありません。
しかし、「明日、死ぬかもしれない」ということを自覚しながら生きている人は少ないのではないでしょうか？
ちなみに私は結構意識をしています。これは、小学生か中学生くらいの頃からずっと思っています。
正直「死」に対して、なぜかあまりネガティブな感情がなく、「人はいつか必ず死ぬ。それが今日か明日かもしれない」と、淡々と感じています。
これを言うと「明日死んでもいいくらい、精一杯生きているんですね！」なんて言われますが、【努力】【根性】という言葉が好きでない私ですから、日々精一杯なんて生きていません(笑)。
というか、ただ事実を認識しているだけです。
事実が分かっているわけですから、それにどう対応するのか？経営者であれば、普通の思考だと思います。
しかし、多くの社長さんが、この事実から目をそらしていたりします。
事実は頭では分かっているけど『自分だけは死なない』と、どこかで思っているようです。というか、考えたくない、信じたくないのでしょうね。
「死」はネガティブなことではない
もう一度言いますが「死」はけしてネガティブなことではありません。世の中にある「絶対」の一つです。誰もが避けて通れません。
ただ、怖いのが「それがいつなのか」が分からないことです。
では、自分で決めてしまいましょう！！
というワークを私は研修でやったりします。
とりあえず、自分が死ぬ日（年）を決めてしまいます。
いいんです。何歳でも。どうせ分からないですから(笑)。
ビジョンとか目標なども、テキトーなところから生まれ来るものですから、真剣に考えないでください。
テキトーがベストです。
はい、決まりましたか？
あなたの一生を1日に換算したとき、あなたは現在、何時にいますか？
◆計算方法◆
①死ぬ年齢を決める
②1440分（＝1日）÷死ぬ年齢
これで、1年が何分に相当するかが分かります。
例）80で死ぬとしたら、1440÷80=18 なので1年が18分と換算できる
③現在の年齢×②の分数
例）現在50歳であれば、18×50=900 すでに900分生きた…ということです
④③を時間で割る
例）900分÷60分=15時間
80歳で死ぬ50歳の人は、現在15時ということです
そこから、考えてみます。
「そうか、15時か…そろそろおやつの時間だな…仕事もあと２～３時間か…。仕事が終わったらどうしよう？家族とゆっくり過ごすのか？友人と過ごすか…」
そんな感じなわけですよ。
もし15時と分かった時点でも、まだまだ働ける！と、あなたは夜の21時22時まで働き続けますか？
残りの２～３時間で、社員や残された家族のために、何ができるでしょうか？
では、いつ頃から、仕事が終わった後の計画を立てますか？
どのように、仕事の引継ぎをしますか？
仕事を引き継ぐためには何が必要でしょうか？
では、あなたが80歳まで生きると仮定した50歳だとしても、今日の帰り道交通事故で死ぬかもしれません。
本当に、今のままの仕事の仕方でよかったんでしょうか？
会社は？残された社員は？お客さまの対応は？家族は？
本当に今のままでいい？
自分の死を考え、会社の未来を考えた時
「自分がいついなくなっても盤石な状態にしたい」
と思いませんか？
あなたは死んでしまったらそれで終了なので「死んだら死んだでなんとかなる」というポジティブに思っているかもしれませんが、残された社員はたまったもんではありません。
会社が儲かっていたら、株式はどうなりますか？家族が遺産として受け取っても大丈夫な状態にしていますか？代表取締役は誰がなるんですか？
会社であなたしか知らないブラックボックスはありませんか？
それがないと、会社の運営がピンチになりませんか？
全部をさらけ出して、いつ死んでもいいように身辺整理をしましょうと言っている訳ではありません。
創業して数年の方は、まだまだ突っ走っていいと思いますが、10年15年過ぎてきた方たち…それなりに会社が発展していて、社員も10名20名になっている会社さんであれば（もちろんもっと大きな会社さんであれば尚更…）、自分がいなくなった後のことも考えて、今のうちに手を打たなくてはいけないのではないでしょうか？
その一つの解が、社長がいなくても、自分たちで考え動き成果を出す組織・チームづくりではないかと、私は思います。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪
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