2024年5月の給料公開~専門科なしのバイト医はどこまで稼げるのか~
筆者は普通の医師と異なり常勤先を持たず、主に日雇い労働者として毎日を過ごしている。
コロナ禍ではバイト医全盛期だったからか給料を公開している記事もよく見かけたが2023年以降はめっきり見かけなくなった。それもあり現在のバイト医の実際の給料を公開してみようと思う。
前提として、本来5月の給与というのは4月に働いた分を指すと思うが毎日異なる事業主の元で働いていると給与振り込みは翌月だったり翌々月だったり、はたまた当日支払いだったりバラバラである。
今回はあくまでも5月に勤務した分の金額を給料としてまとめて公開しようと思う。
気になる今月のお給料は……
…206万円!!!
今年の2月は海外旅行に行ったということもあって給料が大きく減ったのと、旅行でお金もだいぶ使ったため今年の残りは健康を害さない範囲内でやれる限り働こうと決めている。
当直をぶん回している医師やフリーランスの麻酔科医であれば楽に到達できる金額かもしれないが、筆者としては今月はよく頑張ったと満足している。
今月はGWもあり、平日が少なかった分(健診は平日に行われるのが普通なので)不利な月であったが先月に引き続き繁忙期ではあった。
実際に勤務した都道府県をグラフにまとめてみた。
埼玉県が多く神奈川県が少ない。これは東京都に次いで神奈川県は医師が多いことが原因だろう。意外と群馬県の勤務が1件だけであったが、来月はさらに増える予定だ。
5月は学校健診のシーズンが終わってしまったので北関東の工場に出張することが多かった。茨城→栃木→群馬と移動したりとにかく疲れた1か月だったと思う。
昨年の5月と比較すると車通勤や遠征が増えた。昨年はまだコロナワクチンバイトもあり一都三県で仕事を探せていたが、今年は昨年と同等の収入を得るために関東全域で仕事を探したからだと思う。
正直なところ、月収200万を達成するのがこうも苦労するのかと実感した。
6月は募集案件も多く、現在のところ月給200万超えの予定だ。もちろん当直なし、オンコールなしですべて日勤だ。
繁忙期にもかかわらず時給1万円未満の案件に応募しているダンピング医師に腹が立ちながらもなんとか月200万を超えることが出来そうだ。
午前中4時間6万の案件に応募した次の日に日給9.5万の案件が出現し悔しがったり、日雇い労働者にとっては毎日が一喜一憂で競争だ。
7月は(5/28現在)平日が10日も埋まっておらず、いよいよ閑散期かと心配している。それもあって6月は無茶して仕事を多く入れてしまうのもバイト医あるあるだ。
いつ仕事がなくなるかわからないという漠然とした不安は常に抱えている。不安定な働き方ではあるので、毎日節約を心掛け余剰資金はインデックス投資に投入している。
交通費固定や交通費支給なしの仕事だとできるだけ歩いて電車賃を節約するのは必須だ。筆者は、2〜3キロの距離であれば問題なく歩く。過去には最寄りの駅まで1時間40分かけて歩いた経験もあるくらい節約を徹底している。
知人のミズイロ氏も「フリーランス医師はマネーリテラシーが高めの節約家が多い」と書いている。
昨年の11月は毎日働いていたため、彼と月末にお疲れ様会を開催したが場所はスシローである。高級な寿司屋など行ったことすらないし月収200万と言えど意外と質素に生活しているのだ。
月収200万円の給料も、来年には路頭に迷うかもしれないというリスク込みの数字ではあると思うので、決して慢心はせずに日々を過ごしている。