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カレーですよ特別寄稿(松屋 創業ビーフカレー)オリジナルカレーから創業ビーフカレーへの、レギュラーメニューの交代劇について。

牛丼の松屋、今回公式Twitterでのオリジナルカレーの終売発言で少し波風があった様子だが、ほぼ予想通りの流れで店舗で扱うレギュラーメニューのカレーライスが「オリジナルカレー」から「創業ビーフカレー」にチェンジとなる。

「創業ビーフカレー」はなかなか良くできた良いカレーで、それこそ創業当時に食べたことがあるわけではないが、今年の6月に一度復刻版で提供がなされたことがあった。

(写真は松屋HPより)

世間が「ごろごろ煮込みチキンカレー」終売ショックに癒えてない人もいようという6月頭。いきなりその穴を塞いでくれるように期間限定カレーがやって来た。それが「創業ビーフカレー」であった。半年前のメモを見るとどんなものだったのか、印象が記してあった。

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ひと口食べるとまず辛さがちゃんと手応えあるものになっている事がわかる。松屋のカレーの良き伝統だと納得がいく。
肉もきちんと満足いく分量が入っており、ビーフカレーらしい肉が繊維までほぐれて形が崩れる手前でうまく止めてあるのも好感が持てる。

このカレーで思うのは、実に上手に「昭和の、外で食べる、外食の特別なカレー」の雰囲気を出しており、それが素晴らしい。好ましい。ただただおいしいのだ。
なおかつなるほど、これはやはりどこか松屋のカレーだな、とわかる感もあるというよくできたメニュー。

これを食べるとレギュラーのオリジナルカレーがチェーンのカレーの中において割と尖った感じの方向性なのだというのがわかるのも面白かった。

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こんなことが書いてあった。
実際、半年経ってもわりと強く記憶に残っているのが「ちゃんともう一度食べたくなるようなおいしいカレー」であるということ。

特に半年前のメモでも書いてある通りだが、「オリジナルカレー」はいささか強い。普通の人にとってはちょいと味が強いのだ。辛さではなく味の強さと刺激方で頭ひとつ出っ張る感。
それはもう当然といおうか、松屋のメニューは白メシをたんと食わせるために特化した味のチューニングで若い世代と、若い世代の舌の記憶やクセをそのまま持ってきてしまった中高年に照準を合わせてあり、ライスイーターとしての味付け調整のなされたラインナップの中においては当たり前のチューニングなのである。

「創業ビーフカレー」は「オリジナルカレー」よりも穏やかだ。より幅広い人に人気を博すはずである。
松屋の「オリジナルカレー」を選ぶ顧客には2つの層があり、ひとつは「オリジナルカレー」に価値を感じ、これが好きだと指名買いする層。もうひとつは、たまたま近くにある、たまたま入った食堂が松屋であり、その日はカレーライスが食べたかった層。どちらのマスが多いかは言わずもがなであろう。

当然ながら敢えての言い方「普通のカレーライス」により近い「創業ビーフカレー」の方を好む顧客層が多いはずで、今回の選択は必然かと考えている。

松屋の創業ビーフカレー。本日12月1日。まだ食べていないのだが、半年前の限定販売と品質が変わらずであるとすれば、これは結構な逸品だと思われる。

発売は12月3日、さてコンシューマーの答えはどう出るか。
楽しみに見守りたい。

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