カレーですよ4324(松屋 創業ビーフカレー)盛り付け、大事。
いつも通りで創業ビーフカレー、この日は持ち帰りで頼んでみた。町場のどんな場所でもあらかたあるチェーンの牛丼店、松屋。そこで数百円出せばこんなうまいカレーライスが頼める。今回のリニューアルでこの味になり、松屋はまたその価値をあげたと思っている。
**カレーですよ。 **
うまい。バカみたいだ、こんなお値段でこんなうまいカレーライスが手に入るなんて。この味、なんとなくなのだが同じく松屋のハンバーグのデミグラスソースに通ずる旨さと方向性があると感じている。
こんなにうまいものを全国で均一に出すというのにも凄みを感じる。
大鍋で作れば旨くなる、という規模をまるっきり超えたところで作られているわけで、これはちょっとやはりすごいものだ。
が、しかし。
たくさん褒めたしすごく深く感心しているのは事実なのだが。
やっぱりさみしいファーストフードの弁当、なのだ。ワンウェイのモダンな器だし悪くないのはわかっているが、やはりカレーというものはどうも見た目に少々寂しさを感じるものだ。それはとりもなおさず茶色一辺倒の料理を紙の食器で食べるというところに味気なさを感じるわけだ。
さてそこで。
部屋に帰っての盛り付けのし直しである。
気に入った皿を温めて、ほんの少し色目が変わる付け合わせを冷蔵庫から探し出すだけで、ほら、この通り。
イメージも変わると体験も変わる。いつもより美味しいと感じるかもしれない。少なくともいつもより楽しいと思うはずだ。
500円に満たない食事に多くを求めるのはナンセンス。しかしそういう中でモダンで合理的なやり方で食事を提供し、その範囲で快適を考えるファーストフードチェーンには頭が下がる。ここまでは彼らの努力。そこから先は自分で工夫、なのである。
食は体験だと常々思っている。
そして、美味しいものが安く手に入るのが事実。ニッポンの事実だ。
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