カレーですよ4327(丸の内 インデアンカレー)カレーの日。
本日、1月22日はカレーの日。全国的にカレーの日なのである。そんな日くらいはカレーをお休みしてもいいかな、とも思ったが。
カレーですよ。
今日は打ち合わせで東銀座、そののち丸の内で「第61回丸の内市民環境フォーラム」に参加、観覧。トークセッションで作家の椎名誠さんの登壇、とても楽しみにしていた。
椎名さん、ちょっと歳をとったな、と思ったのは彼の全盛期「怪しい探検隊」時代からのファンだから。つまりわたしも歳をとった、というわけだ。
わたしのアウトドアの原点はイギリスの児童小説作家アーサー・ランサムの「つばめ号とアマゾン号」である、と公言しているが、実は「ワシらは怪しい探検隊」もかなりの率を占めている。
相変わらずのシーナ節は健在、テーマは「辺境の食卓」であったが、あらかじめご自分で仕込んだ写真のスライドははそっちのけで初めからの脱線、世界のトイレの話しとなった。1時間半のセッションのあと残り30分を切ってからとりあえず、と飛ばし飛ばしスライドを見せてくださって。
もちろんそちらも大変価値があった。
楽しいお話を聞いたあとは、カレーである。なにしろカレーの日だ。どうやら学校給食がどうしたとかいう話もあるが、みなさんが知っているであろうからここらへんは端折らせてもらう。結局、カレーだ。
ここは丸の内。そしてカレーの日、となればきょうばかりはインドだネパールだといっていられない。正しくジャパニーズなカレーライスをやっつけるならここはもう一択。
「インデアンカレー 丸の内店」
に飛び込んだ。
甘く、辛い例のやつ。あれを食べずにいられない。ニッポンのカレーライスの系譜の中でも大阪カレークラシックスとでも呼べよう、あの新参者の大阪スパイスカレーではない、正調大阪スタイルのあまからカレーライス。
席は狙ってカレーソースのポットが二連で並ぶカウンター中央に。ここでカレーソースをレードル一杯分、芸術的センスでさらりとご飯にかけるあの技を堪能する。
白くてぴかぴかした白メシにつやっとしたカレーソースがかけられる。薄いシーツをベッドの上にふわりとかける様を想像するといい。それに似た所作がある。
わたしはよく「飴」と表現するのだがつるりとしたテクスチュアのあのカレーソース。あの輝きを見るだけで脳内で甘辛のあの味が再現される。パブロフの犬である。
実は結構な辛さでちょいと舌がヒリヒリするくらいのインデアンカレー。口当たりがいいので辛口だがスプーンが進む。
キャベツピクルスは大盛りにしてもらうのがいいだろう。カレー皿に移してカレーと一緒に食べるといい。とてもうまい。カレーとよく合う。
ここでしか手に入らぬ、ないしは大阪に出張せねば手に入らぬこの味。まったくもって好みの味だ。同時に不思議な構成の味である、とも感じる。
唇に残る、最後に口直しとしてほんの少し残しておいたキャベツの甘いピクルスの味の余韻を楽しみながら夜の街を歩く。
唇を噛みながら歩く変なおじさん、出没中なのである。
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