カレーですよ4314(新井薬師 マロロガ バワン)磯邊シェフの店、ついに。
エリックサウスでよくしてくださっていた磯邊シェフが満を辞して、自店をオープンした。正確には現在、プレオープン。最寄り駅は新井薬師駅だ。
カレーですよ。
少し駅から歩いた小さな交差点の角。
全面ガラス張りのかっこいいファサードに「INDO&MORE」の赤いネオンが輝く。うん、その文字と磯邊シェフの笑顔を思い出すだけで、それだけでいいな、と思ってしまう。その文字に込められたものがわかる。
12月はプレオープンとして限定営業、年明けの1月10日からグランドオープンとなる。
「マロロガ バワン」
店に入って磯邊シェフを見つけて席にもつかずに早速おしゃべりを始めてしまった。
エリックサウス時代にはなかなか叶わなかった磯部シェフのオリジナルの味、パーティーは小さな集まりでは振る舞っていたこともあったそうだがありつけるチャンスがなかった。ついにその味、確かめることができることになった。とてもうれしい。
まずは注文。
キャロットラペと牡蠣とピーマンのコンフィ。
「キャロットラペ」
やはりただのラペではなかった。
スパイスとナッツの香ばしさを上手に乗せた甘酸っぱい味付け。これはうまいなあ。期待を軽々越えてくる。もっと食べたくなる。
「牡蠣のコンフィ」
も印象的ですごくいい。
えぐみがお見事、上手に押さえ込まれている。が、しかし旨味はグイグイ引き出されていて、食べ終わるのを思うと泣きたくなってくるような味。
スパイスをうまく使っているがそれを強く意識させない絶妙着地。こりゃあすごい。
さて、ちょっとエンジンがかかってきたのでカレーへ進む。
「カレープレート」
を頼んだ。
これもとてもよいものだった。
カレーが2種選べるようなので野菜カレーとチキンカレーに。
「チキンカレー」
強い個性があってとても好み。奥の方にほんのすこしだけ感じる甘みと、オリエンタルなクローブやシナモンの香りですいっと磯邊ワールドに連れて行かれる。飽きずにいつまでも食べられる、なのに個性がきちんとあるカレー。これはすごくいい。
「野菜カレー」
こちらは甘くて幸せなタイプ。野菜の甘味がグッと主張してくるが自然な甘味だから違和感がない。野菜由来の甘味で嫌味がないのが美点。この甘さをレモンピックルと混ぜるというやり方をすると、もうごはんが止まらなくなってしまう。
そのレモンピックル、ごはんに混ぜ込むとレモンライスに変化するギミックというのも意図されていて面白い。
ダールもいいし、うずらの卵のアチャール、スンダルも特筆したくなる味。タマネギのアチャールの話しでは磯邊シェフと盛り上がってしまって楽しかった。
今日のこのメニューは限定的なもの。本営業が始まるタイミングでグランドメニューが決まるはずだ。
ここはカレー店ではない。それは空気でわかった。ダイニングバー。ここはスパイスを使う料理が出てくるダイニングバーだ。飲み物と料理を楽しむ店。カウンターで1人でも楽しめるいい店だ。
カウンターに座って店のお二人とおしゃべりを楽しんでいる最中、店頭のネオンサインの話になった。「INDO&MORE」、ここにこの店の魂がある。インド料理はもちろんあるけどそれだけじゃないんだよ、というメッセージ。
もしも磯邊シェフが許してくださるなら、わたしも心に「CURRY&MORE」のネオンを灯してやってゆきたいと強く思う。
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