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紹介その7『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』

ジャンル:ミステリーAVG
オススメ度:★★★★☆

今回ご紹介するゲームは『Staffer Case:超能力推理アドベンチャー』(リンク先はSteamストアページ)。検索してもSteam以外出てこなかったので、おそらくSteamでのみ配信されていると思います。
物語の舞台は1960年代の架空のロンドン。何が架空かと言うと、「超能力推理アドベンチャー」というサブタイトルの通り、このロンドンには何らかの超能力を持った人間「ステッパー」や、超能力を持った道具「ステップ」が存在しており、それらの人々や道具が引き起こす事件を新米捜査官が解決していく…というストーリーが展開されます。
なのでタイトルも「スタッファーケース」ではなく「ステッパーケース」と読むようですね!
開発元さんは、おそらく韓国のメーカーさんのようです。日本語訳に関しては、時々ノートの一人称が「僕」と「私」でブレる以外はw、特に気になる点はありませんでした。

事件の鍵となるのは超能力=スキル

ステッパーのスキルを記載した「管理情報」も手がかりに

物語は、まず主人公のノートリック・ケース(愛称:ノート)が、新任捜査官としてロンドンのマナ現象管理局の特別専任チームに着任するところから始まります。マナ現象管理局というのは、超能力現象に関わる事柄を管轄とする公的機関らしく、どうも街の人々からは嫌厭…とまでは行かなくても、「敬して遠ざける」態度を取られているような印象を受けます。

そんな中、着任早々、スキルを持っていない=ステッパーではないということが理由で、専任チームのリーダーであるレッドフィンズからクビを言い渡されるノート。同じくチームのメンバーであるブリアンやテナからも、ステッパーでないならいても何もできないのでは?と言わんばかりの態度を取られます。何もしないうちから追い出されそうになったところで、ノートを招聘した当人である捜査課長の申し出で、専任チームが今抱えている事件を解決するというテストを課されることになり、ここから事件の捜査が始まります。
それまで探偵事務所にいたとは言え、ノートにとっては生まれて初めてステッパーが関係する事件を捜査することになりますが、果たしてノートは無事に専任チームの一員になれるのでしょうか?

数ある手がかりの中から決定的なものを選びます

逆転裁判に通じるシステム

ゲームの進め方は、チームメンバーである3人それぞれの個性的なスキルを使って手がかりを集め、それらを元にして、供述と証拠の食い違いや嘘、矛盾を暴いていったり、逆に合致するものを推理していったりというものになります。

正しく指摘できると「照合成功」と表示されます

提示されている事実と1つの証拠を結びつけることもあれば、2つの証拠を結びつけて矛盾点を指摘するということもあり、流れとしては逆転裁判シリーズに非常に近いものがありました。実際、開発スタッフさんがおそらく逆裁をリスペクトしているとわかる点がゲームの中にも仕込まれていて、わかる人なら思わずニヤリとしてしまうやり取りもありました。

こ、このセリフは…!

個人的に逆裁も大好きなゲームなので、こういった「事実と証拠が矛盾する点を指摘する」という流れはワクワクしますし、この『Staffer Case』では、正解にたどりつく組み合わせが1つではないため、「答えはわかっているのにゲームでは正解だと判断されない」という、推理ゲームにありがちなもどかしさが極力少ないのもありがたいポイントでした(ないわけではない)。
又、1つ1つの章のボリュームが思った以上に多い上、各章の最後には事件の総括とも言えるヘキサグラムでの推理が展開されるため、解決した時にはかなりの達成感があります。

専任チームの過去と、ノートが呼ばれた理由

各章は1つ1つ独立した事件ですが、専任チームとしての物語は根底で続いており、先を進めるごとに思わぬ展開になっていきます。事件を通じてすっかり打ち解けたテナやブリアン、そしてレッドフィンズの隠された過去が少しずつ明らかになっていき、その中で何故ノートがわざわざ専任チームに呼ばれたのかということも徐々に判明していきます。
『Staffer Case』をおすすめする理由はまさにここで、推理自体の手応えもさることながら、ストーリーで描写されるすべての事柄に無駄がなく、夢中になって進めたくなる面白さに溢れています。
ただ、ただ1つ不満がないわけではないのですが、めっちゃネタバレになるので文末にたくさん改行して入れておきますw

とは言え、その不満点を加えても本当に面白いゲームでしたので、推理ゲームがお好きな方はぜひぜひプレイしてみてください!
韓国のメーカーさんの推理ゲームと言えば、以前プレイした『For Your Tranquility』も面白かったんですよね~。皆どんどん日本語訳してくれい!








この先ネタバレ不満点:
レッドフィンズチーム長とノートの恋愛要素は全くいらんかった!!w 別に2人がくっついてもいいんですが唐突過ぎて正直全然ついていけなかったので…という点でしたw
なのでおすすめも星5つではなく4つにさせていただきました…。


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