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紹介その8『クソデカ囃子』

ジャンル:ホラーコメディ
オススメ度:★★★★☆

2025年最初にご紹介するのは、一人称視点のホラーコメディゲーム『クソデカ囃子』(リンク先はSteamストアページ)です。ホラーと銘打たれてはいますがホラー要素はそれほど強くなく、あくまでコメディありきのホラーなので、怖がりな方も安心…かも!?
尚、『クソデカ囃子』というタイトルからも察せられるように、若干の音ゲー要素もあります(後述)。

田舎にやってきた「ボク」を襲う怪異

ゲームは、福神漬けたっぷりのカレーとバスターファイブが大好きな心優しい幼児の「ボク」ことユウくんが、パパの運転する車で田舎のおじいちゃんの家に向かうところから始まります。ユーロビート調の曲に合わせて峠を攻めるパパがすでに只者ではない雰囲気を漂わせていますが、ユウくんはそんなパパの田舎「袖引町」で車を降り、夕暮れの迫る中をパパの実家までてくてく歩いて向かいます。道中でパパのお友達と挨拶を交わし、おじいちゃんとおばあちゃんの待つ家にやっとたどり着いたユウくん。しかし、大好きなカレーを食べてお風呂へ入ろうとしたところで、実は一族にとんでもない秘密が隠されていたことを知るのでした…。

峠を攻めるパパに感嘆するユウくん
夕暮れが美しい袖引町

一人称視点で異界を探索

ある異変を経て、ユウくんであるあなたはパパの言いつけどおり「クソデカ囃子」を流しながら異界を探索し、パパ達と合流するための道を探すことになります。ゲーム自体は1~2時間でサクッと遊べるものなので、異界の探索もそれほど時間はかからないのですが、進む方向がわかりづらいのと、怪異である「カボメ様」が隙あらば襲ってくるので、私はここで何度もやり直しする羽目になってしまいましたw
ホラゲーが苦手な方だと、ここのいきなり襲ってくるカボメ様でもしかしたら挫折してしまうかも知れません。でも、チェックポイントから何度でもやり直しができる上、何度も襲われているとだんだん慣れてくるので、よっぽどホラゲーが苦手という方以外はそれほど心配はいらないかと思います。
そして、探索の果てにやっとのことで異界を抜け出したユウくんを待っていたのは…ここから先は、ぜひゲーム本体でお楽しみください!

ヘヴィメタルの中でお琴を奏でているのは…おばあちゃん!?

「辛気臭え呪いや祟りなんぞヘヴィメタルでぶっ飛ばせ!」

つらつらと紹介を書いてきましたが、この『クソデカ囃子』の面白さはとにもかくにもこの公式のアオリ文が体現していると思います。何と言っても、ユウくんが一族の呪いについて知るため、おじいちゃんの本棚で見つけた古い本に書かれているのが「カスみたいな呪いをかけられて、ガチで落ち込んでいる。」というあまりにも砕けた文章であることからも、このゲームのメタル魂(何それ)が如実に表れていると思います。
ゲーム後半では、クソデカ囃子=ヘヴィメタル曲に合わせて指定のキーを押していく音ゲー要素があるのですが、この曲がまたカッコよくて、まさしく呪いを打ち破ってくれそうでwいいんですよね~。残念ながらヘヴィメタルにはあまり詳しくないのですが、作者さんのオリジナル曲なんでしょうか。おばあちゃんの奏でるお琴もマッチしていて、この曲を聴いているだけで楽しくなるので、少しでも興味を持たれた方はぜひぜひプレイしてみてください!

尚、オススメ度が★5ではなく4なのは、一人称視点で、且つユウくんが年中さんの幼児だからか視点が非常に低く設計されているので、普通のFPSよりも画面酔いしやすかったためです…スミマセン。
それにしても、まだ年中さんなのにパパの言うとおりクソデカ囃子を流しながら異界を探索できるユウくん、なかなかの大物だと思います。


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