【感想】『戦場のピアニスト』
この厳しいご時世を生き抜く上で、「自分だけの世界を創造する」ことはとても重要なことだ。
主人公は、目の前で大切なものを次々に失った。残ったのは彼の命と、ピアノを愛するアーティストとしての感性。どんなに空腹で死にそうな時も、目の前で大量の人間が殺され生きる希望を失いかけた時も、彼はひたすら頭の中でピアノを奏でた。一人で孤独で地獄みたいな夜でも、ひたすら音楽を奏でた。それが、唯一の救いであり、生きる希望であり、強さだったのだと思う。
彼らが経験してきたものとは比べものにもならないが、私たちには私たちなりの苦しみや辛さがある。そんな時、あなただったらどうそれを乗り越えるだろう。あなた一人の力で、それを乗り越えることはできるだろうか。
私は、できるとは断言できない。
だからこそ、「誰にも邪魔されない自分だけの世界」を創造し、どんなに辛いことがあっても自分自身で居続けられるような何かを見つけたい。
そう、思った映画だった。
私だけの世界って、なんだろう。