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GhMコンセプトアーティスト能丸さんの展覧会へ
「なぁぜなぁぜ」ってなんか流行ってるらしいですね。もう流行ってないのかな。Tiktok中心なのかな。
Tiktokはすでにアンインストール済みで、時代に取り残されるのかもしれないけど、ウンカスの時代に乗っかって面白さの本質を見失うくらいなら鼻くそを掘削しながら余裕で線路を外れるし、これまでもそうやって度々乗っからなかったからこそ、今俺は幸せなのかもしれない。
うるさいですね。
Grasshopper Manufacture(グラスホッパー・マニュファクチュア)というゲーム会社をご存じだろうか。
別に任天堂とかと並ぶほどの巨大な企業ではないし、まあ知らないのも不思議ではない。「なぁぜなぁぜ」を知っていて「グラスホッパー・マニュファクチュア」を知ってる、という人が圧倒的多数だろう。
ただ、少なからず「グラスホッパー・マニュファクチュア」を知っていて「なぁぜなぁぜ」を知らない、という俺みたいな奇怪な人種もいることだけは覚えておいてください。それくらい、独特な魅力を放っているゲーム会社が「グラスホッパー・マニュファクチュア」なのである。
てかもう「なぁぜなぁぜ」はいいや。
ひと昔前、否、今もそうかもしれないけど、ゲームというのはどこかカッコよさとは真逆のところにいる。なんでこういうイメージになってるかはわからないけど、まあその辺りを検証すると別ネタになるので置いておくとして、大なり小なりそういったイメージを抱く人が多いと思う。
個人的にはゲームがどうにかそういうイメージから脱却できないものか、と常日頃考えたり考えなかったりしてるんですが、やっぱりユーザーがそう考えているだけでも無理で、メーカー側のイメージ先導みたいなものも必要。
そんななか、グラスホッパー・マニュファクチュアはある意味「カッコよさ」がすぐそばにあるメーカーで、昔からそこのブレがない気がする。
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「すぐそばにある」という回りくどい表現をしたのは、必ずしも一般的な「カッコよさ」のど真ん中にいるわけではない。
「カッコよさ」の定義はあいまいだけど、わりと全面的に良いものと思われるのは条件のひとつな気がする。
みんなが「カッコイイ」を決めてるので、全体の大多数の人が「カッコイイ」と思えるものが「カッコイイ」とされる。そんな持論があるのだが、GhMはそういう「カッコよさ」があるわけではないと思う。その「カッコよさ」とは違う魅力がある。
個人的に考えられるのがアートワーク。
人物やモノの描かれ方や色使いなど、「GhMっぽさ」みたいなものがあると思う。そしてそこのブレがないというか、軸が一本通ってるのが、魅力的と思える理由のひとつ。
あとはサンプリング能力。現代における様々なサブカルチャーをサンプリングして自分たちの作品に落とし込んでいるイメージがあり、そこにはDJのようなカッコよさを感じられる。
そのチョイスもカッコよさを感じてるのかも。
![](https://assets.st-note.com/img/1691508934045-4EOx4NXxIg.jpg?width=1200)
そんなGhMのグラフィックアーティストの能丸督之さんが個展を、ということで行ってきた。
作品が壁一面に並べられていて、そのどれもが魅力的。
GhMが手掛けた作品のアートワークなのだが、いい意味で「ゲームらしさがない」。
このゲームらしさがないにも関わらず、実際にそれらはゲーム内の風景やキャラクターに落とし込まれていて、ゲーム特有のインタラクティブ性を以て世界観を堪能させてくれる。
アートワークだけが素晴らしいだけではなく、アートワークを活用して作品を作れるGhMもすごい。でもそれは天才・能丸督之さんがGhMの一員としている故に魅力のキモのひとつになっている、と思っている。
![](https://assets.st-note.com/img/1691509139433-dd1k2hVVDz.jpg?width=1200)
めちゃくちゃ面白いアメコミの続編を毎回楽しみにする感覚で、新作を常に楽しんでいるグラスホッパー・マニュファクチュア作品。
今後も末永く続いてほしいゲーム会社のひとつです。
以上、半蔵でした。
ちなみに会場にファミ通Waveの残党には嬉しい某お方もいたので、そこも感動。話過ぎたらキモイだろうからあまり話さなかったけど、話せてどちゃくそ嬉しかった。Waveで活躍されてた方々が今も業界に居てくれると、残党兵としては今なお嬉しいわけです。