
Photo by
yasunori68
なんか思ってたんと違う
3時だ、おやつの時間だ、と、3歳児からも6歳児からも催促された。
手が届かない高さに置いてあるお菓子の箱を指さし、じたばたしている。
昨夜買った大袋のラムネが食べたいのだと、明確な指示が出された。
いろんな色のフィルムで個包装された、大小さまざまなラムネ。
「全部食べたら多すぎるから、渡した分だけやで」と言ったら、あからさまに不満げな顔をされた。
知らんし、と思い、適当にひとつかみして皿に移す。
個包装で7-8個くらいだろうか。わたしの片手に載るくらいの個数。
はい、と言って母親から渡された皿を、3歳児はじっと凝視していた。
もっと食べたいとか少ないとか言ってきたら、ラムネにおいて糖分が占める割合からの、虫歯のリスクを強めに説明しよう。
それでも文句を続けてきたら「電話してLサイズの鬼4人発注するで!」と言おう。
…と思いながら、早々に大袋はかたづけてしまった。
3歳児は、ため息をつきながら「…多い」と言い置くと、ぺたぺた歩いてテーブルに戻っていった。
どの色のフィルムが好きか、ちっちゃくてたくさん入ってるラムネと大きくて1個だけのラムネはどっちが良いか、6歳児と一緒にきゃっきゃっしておやつの時間を堪能している。
…いいんだけどさ、別に。