郵便ポスト
今日の東京はひどい雨で、強風で、散々な天気だった。それでも用事があって出かけなければならず、ちょっとの距離だがバスに乗った。
信号待ちで停車中、路肩に立つ郵便ポストを見ていた。
ポストの形状に対し、投函口は少し引っ込んでいる。雨が止まないので、投函口の前を絶えず雨粒がしたたっていた。ポタポタというほど悠長な雨ではない。濡らさずに郵便物を投函するのは至難の業だろう。投函口を眼球だとしたら、まつ毛からびちゃびちゃに水滴がしたたっている状態。
ポストも「ワイパー欲しいなぁ」と思ったりするんだろうか。青信号になり、バスが動き出してしまったので、ポストの真意はたぶん永久にわからない。
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この作品は、共創プロジェクト『不協和音』の作品です。このプロジェクトでは、エッセイを通してお互いの価値観や発見を共有し、認め合う活動をしています。プロジェクトについて興味を持ってくださった方は、以下の記事も合わせてご覧ください
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