秋の例大祭
実家で秋の祭事があったので、子どもを連れて帰省している。感染症対策を施し、時間を短縮しての実施だったが、昨年はまったく実施できなかったこともあり、そこにいる人たちみんながとてもうれしそうに見えた。
父は、氏神の神社の神社部長という奇妙な肩書きのもと、祭事だ正月だと言っては神社に詰め、日頃から境内の草むしりをしているらしい。
元旦は深夜から正午まで、参拝客の対応だとか言って全然帰って来なかった。初詣を兼ねて見に行くと、日本酒を飲みながら火の番をしていた。わたしの実家は雪国にある。氷点下3度、夜明けの神社で(ずっと外に出っぱなしではないとしても)左義長を見守っている父を見て、80歳の老体にキツいことさせるものだ…(死ぬぞ)と引いた。
昨日は、朝8時から夕方まで、神輿を曳いて市内の各家をずーっと回っていた。しかも、祭礼は1日では終わらない。今朝は無形文化財の祭事にも使う人形を飾り付けるのだと言い、深夜2時起床4時半出発。娘は引いているぞ。
10時からの例大祭を見に神社へ行ったら、玉櫛奉納とか祝詞とか本気の祭事をやっていた。父は参列しているだけだが、紋付き袴を着ている。しかし歳のわりに背が高いので、袖も丈もちょっと短い。紋付き袴できちっとサージカルマスクをしている父は今日も忙しくて夜まで帰って来れないらしいが、がんばってください…という気持ちで、娘は早々に帰宅した。
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