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#008 お別れ次女ちゃんの4歳(エッセイ)

明日、次女は5歳になる。

4歳の次女とはもう2度と会えないので、抱っこしながら1年をたくさん振り返った。
文字を読めるようになった。名前を書けるようになった。背がぎゅーんと伸びた。リモコンを自力で操作してテレビを観られるようになった。たくさん歌を覚えた。

すさまじい成長を遂げている。
私は、4歳の次女が大好きだった。毎日怒って怒って怒ってばかりだけど。

彼女は尋常ならざるおしゃべりさんだが、独特な語順で話す癖がある。ひっくり返りやすいのだ。

色鉛筆ピンク(ピンクの色鉛筆)
スープおナス(ナスのスープ)
おしまいの英語教室(英語教室は今日でおしまいだった)

次女が寝る前に、つまり4歳最後につぶやいたのが、タイトルの言葉。ほんとは「名前+ちゃん」と言っていた。母親がしつこく振り返りをしたせいで、4歳の自分とはもうお別れなのだとちゃんと自覚して寝た。
1年後の今日は、ちゃんと「5歳の次女ちゃんとお別れ」と言えるようになるのだろうか。

5歳の次女も、母は絶対に大好きだ。たとえ、その毎日が怒って怒って怒ってばかりだとしても。

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