11月12日

　市の広報に載っている求人情報の詳細を、ＨＰ上で探るが、なかなか行き当たらない。毎月載っているので、なかなか人が決まらないのかと思っていたが、調べてみれば至極見つけにくい載せ方をしており、見つけられる人がいないせいで決まらないのではないかとさえ思った。
　気になる教育関係職も、資格や免許の有無が記されていない職種がある。かといって、〝不問〟という記述も無く、どういう人間なら応募できるのか、若しくは登録できるのか、判断が付かない。いずれにせよ、採用の見込みを感じてもらえなければ、登録さえ出来ない様子。見た限りでは、随分上から目線な説明書きがされている。人手が足りていないようなのに、『しょうもない人間は採りませんよ』と暗にバリアを張っているようにも感じる。待遇だけを見れば、一般的にはどうだかわからないものの、個人的には良いと思える。問い合わせ先のアドレスが記されていたので、メールで幾つか質問したのがこの週初めだった。
　返信は？…既に４日待っているが、来る気配すらない。統括している教育委員会とは、私が思う以上に多忙なのかも知れないが、では、何のための〝問い合わせ先〟なのだろう。そもそも、私のしたような質問に、答える必要性を感じていないのかも知れない。かといって、無視されていることも不本意だと感じるが、
『お前なんぞ、登録すら受け付けてやらない』
　そんな風に言われている気がして、気持ち悪く過ごしている。
　電話した方が早いのだろうが、耳だと右から左になりがちなので、文章を繰り返し読んで理解を深める方が性に合っている。問い合わせ先が〝電話〟に限定されているわけではないので、選択権は問い合わせる側にあるのではないのか？とも思うのだ。
　公務員という立場の人間に対し、不信感ばかりが増幅する。彼らの働きによる恩恵を、感じた例が少ないからでもあるが、そのせいで、自分が暮らす町なのに、その町自体に嫌悪感が増す。
　限りなく可能性が０に近い話をすれば、万が一、私が何か名誉な立場を得たとしても、長年暮らしているこの町の、出身者だと知られたくはない。逆に不名誉な立場になったとしても同じことではあるので、この町に関わりのある人間だと世間に知られることが嫌なのだ。では何故、引っ越さないのかと言えば、此処は元々別の町だったのを、市町村合併で今の町にされたらからだ。家は親が苦労して建てたもので、合併以前からこの場所にある。気に入らないからと言って、簡単に捨てられないのが言い訳でしかないのなら、それ以上、言えることは何もない。
　いつか見返してやる！
　負け犬の遠吠えをだと言われても、怒りや不満は何物にも代えがたいエネルギーになることを、私は知っている。