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ノマドワーカーたちから学んだ生きる価値
映画「ノマドランド」
定住地を持たずにいろんな場所で働きながら旅をするノマドワーカーたちを描いた作品。
日本でも少しづつ注目されるようになったノマドワーカー。実際にアメリカでは映画のようにトレーラーで日雇いの仕事やAmazonの工場で期間限定の仕事をして生活するものが沢山いる。彼らのほとんどは50歳以上の高齢者で、それぞれ事情を抱えてこの様な生活スタイルを選んでいる。
個人的に一番印象的だったのは隣のトレーラーに住む老婆が過去に見た自然の美しい風景に「いつ死んでもいいと思った」と話すシーン。
生きると言う事はそんな些細な事にでも価値を見出してもよいのではないだろうか。
人は生きる意味を追求しつづけるが、そもそも人生に意味など求める必要がない
人は生きているだけで尊い
ディズニー•ピクサー作品の「ソウルフルワールド」やイランの「桜桃の味」でも同じような事を伝えている。
劇中頻繁に映し出されるクリーム色の雲の、美しくも薄暗い夕焼けの空は登場人物達それぞれの心の悲しみを表現しているかのよう。