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第8章:訴訟の覚悟を固める
訴訟の覚悟を固めた背景
船井総合研究所との交渉は、私が期待していた形で進むことはなかった。彼らの提案内容や態度からは、問題を軽視し、形式的な対応で事を収めようとする意図が明白であった。私が直面していたのは、単なる権利の問題ではなく、創作者としての尊厳そのものを脅かされる事態であった。
著作物の軽視
著作物を軽視する行為は、創作者の努力や創造性そのものを否定し、成果を侵害する重大な問題である。船井総合研究所の態度からは、私が築き上げたノウハウや著作物の価値を真摯に理解する姿勢は見られなかった。
「これでは、私だけでなく、他の創作者にも悪影響を及ぼしてしまう。」
ここで譲歩することは、自分自身の著作物を守るだけでなく、他の創作者を守るための戦いを放棄することに等しいと感じていた。この問題を放置することは、社会全体で著作物の価値を低下させる危険性を孕んでいた。
社会への影響
船井総合研究所はコンサルティング業界内で多大な影響力を持つ大手企業であった。その行動は他の企業や業界全体、さらには社会にも大きな影響を与える。この問題が曖昧な形で解決されれば、「大企業が創作者の著作物を無断で使用しても、軽微な対応で済む」という誤ったメッセージが社会に広まる恐れがあった。それは創作活動を阻害し、公平な競争を妨げる結果を招くものであった。
訴訟の準備を始める
弁護士との協議を重ねた結果、私たちは訴訟も辞さないという強い姿勢を示すだけでなく、実際に訴訟を起こすための具体的な準備を進めることとなった。この決断は単なる威嚇ではなく、公正な解決を目指すための真剣な選択であった。
相手への通知
相手方に対して、次の内容の通知することを決定した。
「貴社がサイトやSNSなどで謝罪文の掲載や再発防止策の実施など、真摯な対応を示さない場合、私どもは民事訴訟を提起し、法的手段を通じて問題解決を図る覚悟である。」
この通知は、対立のための行動ではなく、公正な解決を求める姿勢を明確に示すものであった。
私の心情と覚悟
通知を送った後、私はこれまで以上に強い覚悟を持つ必要があると感じていた。
「ここで引き下がるわけにはいかない。この問題を解決することで、私だけでなく、多くの創作者が救われることになる。」
訴訟を起こすことはお金も時間もかかる為、決して容易な決断ではない。しかし、これが自分の権利を守り、他の創作者の未来を守るための唯一の手段である以上、私は最後まで戦う決意を固めていた。
弁護士の心理的なサポート
弁護士との連携は、法的なサポートだけでなく、心理的な支えにもなった。弁護士が私の不安に寄り添い、的確なアドバイスをくれることで、気持ちが軽くなった。
「裁判になっても、その間も私たちがしっかりとサポートしますのでご安心ください。この問題は、岡本さんの正義を守るだけでなく、業界全体にとっても重要なケースです。」
彼らの冷静な対応と信念が、私の覚悟をさらに強固なものにしてくれた。
まとめ
訴訟も辞さないという強い姿勢を示すことで、私たちは問題解決に向けた重要な一歩を踏み出していた。この覚悟は、単なる威嚇ではなく、創作者としての権利を守り、社会全体の創作環境を健全に保つための行動であった。
著作権の問題は、個人の権利の問題であると同時に、社会全体のルールや倫理の問題でもある。船井総合研究所がこの問題にどう対応するかは、企業コンプライアンスの真価を問うものだ。
私たちがこの問題を解決することで、著作権の重要性と企業の責任が広く認識され、より公正な社会が実現することになる。
この取り組みを通じて、著作権に対する社会的な意識が高まり、創作活動がより尊重される環境が広がることを強く願っていた。
※ご注意:記憶を頼りに書いておりますので、内容が変更される可能性があります。ご了承ください。