【Noita】爆破範囲を変化させる魔法についてのメモ【About Range of explosion】
Noitaの個人的な爆破範囲変化効果のある魔法のメモ。
恐ろしく特殊な仕様が多いため、頭を抱えました。
いつものように手探り手作業、ミスがあってもご容赦を。
2023/9/28:初期に書いた記事で内容の精査不足を感じていたので、全体的に書き直すことにしました。
2023/12/1:別記事に載せてた内容をこちらに電光爆発として移しました。
2024/06/09:Epilogue2アップデートの内容に対応しました。
調整盤の影響を受けない爆発を持つ呪文について(About explosion spells not affected by projectile modifier spells)
調整盤等で副次的に発射されるものを除くと、放射物の持つ爆発は以下の種類に分けられます。
・放射物の寿命切れによる爆発(explosion by projectile lifetime)
・魔法の消滅による爆発(explosion on death trigger)
・物体の被ダメージによる爆発(explosion by damage)
・電撃系呪文特有の条件爆発(explosion of lightning)
この記事では、それぞれを上から(通常の)爆発、デストリガー爆発、被ダメージ爆発、電光爆発と呼称します。
通常爆発(explosion by projectile lifetime)
基本的な放射物が持つ寿命切れ時の爆発。
調整盤の影響を受けるのも基本的にこの爆発です。
デストリガー爆発(explosion on death trigger)
・囮のシカを召喚(Summon deercoy)
・不安定なクリスタル(Unstable crystal)
・トリガー付きの不安定なクリスタル(Unstable crystal with trigger)
・爆発物の箱を召喚する(Summon Explosive Box)
・爆発物の箱(大)を召喚する(Summon Large Explosive Box)
存在が消滅した時に爆発。
通常爆発や被ダメージ爆発と違い、これらはどう処理しようと確実に爆発すると考えた方が良いです。
通常ならば爆発物を安全に処理可能な放射物イーター(Projectile Eater)でも起爆するため、注意が必要になります。
また、基本的に調整盤の影響を受けません(例外も存在します)。
被ダメージ爆発(explosion by damage)
・空の卵の召喚(Summon hollow egg)
・卵の召喚(Summon egg)
・爆弾カート(Bomb cart)
・岩(Rock)
・爆発物の箱を召喚する(Summon Explosive Box)
・爆発物の箱(大)を召喚する(Summon Large Explosive Box)
・プロパンタンク(Propane tank)
被ダメージの際に判定が行われる爆発。物体として破壊された時というイメージも強いです。
こちらも基本的に調整盤の影響を受けません(もちろん例外あり)。
電光爆発(explosion of lightning)
・球電光(Ball Lightning)
・稲妻ボルト(Lightning bolt)
以下は副次的な放射物の中で同様の性質を持つもの
・ライトニングバウンド(Lightning bounce)
・電撃アーク(Electric Arc)
・稲妻スローワー(Lightning thrower)
・パーソナル稲妻キャスター(Personal lightning caster)
・雷の雲(Thundercloud)※電撃部分(Lightning)
・呪われたスフィア(Cursed sphere)※電撃部分(Lightning)
・放射物雷フィールド(Projectile thunder field)※電撃部分(Lightning)
これらの呪文は、液体に触れた時に放射物の寿命が無くなり起爆する性質を持ちます。
また、放射物自体に爆発設定は無いのですが、専用項目から爆発を呼び出しています。
基本的に調整盤の効果を受けませんが、ヌルショット(Null shot)の効果は受けます。
多重爆発(multiple explosion)
上記の爆発のうち複数種の爆発を持つものもあり、条件を満たしていればその分のダメージが発生します。
通常+デストリガー爆発
・不安定なクリスタル(Unstable crystal)
・トリガー付きの不安定なクリスタル(Unstable crystal with trigger)
通常+被ダメージ爆発
・爆弾カート(Bomb cart)
・プロパンタンク(Propane tank)
通常+デストリガー+被ダメージ3種爆発
・爆発物の箱を召喚する(Summon Explosive Box)
・爆発物の箱(大)を召喚する(Summon Large Explosive Box)
上記のリストのうち、放射物としての寿命を持つ都合で爆弾カート(Bomb cart)は通常爆発が先に起こった場合は被ダメージ爆発を起こさない為、その場合は例外として1回分の爆発となります。
ノッラ(Nolla)で放射物に寿命を与えた場合も同様です。
通常(後付け)+電光爆発
・球電光(Ball Lightning)
・稲妻ボルト(Lightning bolt)
後述する爆破範囲拡大の調整盤で爆発を付与した場合、2種の爆発を同時に起こします。
爆破範囲を拡大する魔法(Magic to increase the range of explosions)
+4
・クラスターボルト(Clusterbolt)
+15
・起爆性放射物(Explosive projectile)
爆破範囲を加算で増やした時の特殊な処理について
この効果を持つ呪文で爆発範囲を変化させたときのダメージ処理については以下を参照してください。
→ 放射物の爆発範囲について
爆破範囲を縮小する魔法(Magic to reduce the range of explosions)
-30
・爆破解除(Remove Explosion)
・集中爆破(Concentrated Explosion)
爆破解除(Remove Explosion)
特殊処理として、発射後数フレーム後に魔法の通常爆発を消去する効果を持っています。
効果適用が数フレーム後なので、壁などに放射物を撃ち込んで即起爆した場合は爆破は解除されません(後述の挙動の観察結果も合わせて読んでいただきたいです)。
また、通常爆発以外に影響を及ぼすことはできません。
内部の構文的にはデストリガー爆発や被ダメージ爆発を削除するような処理もありますが、どうやら機能していないようです。
同様の記述を使っているヌルショット(Null shot)も、爆発ダメージこそ0になりますがデストリガー爆発や被ダメージ爆発は発生します。
そのため、今後のアップデートの際に効果が変わる可能性があります。
集中爆破(Concentrated Explosion)
特殊処理として、発射後数フレーム後に全ての爆発の範囲を5に変更します。
爆破解除とは違い、デストリガー爆発や被ダメージ爆発の範囲も5に固定します。
ただし、電光爆発には影響を与えられません。
プロパンタンクのホーミング物理の安全運用等の活用手段が考えられます。
挙動の観察結果(observations of behavior)
上記2種の調整盤発射後数フレーム後の処理以外の部分である爆破範囲-30ですが、普通に使う分には機能していないように思えます。
爆破範囲を増やす補正値を持つ起爆性放射物(Explosive projectile)を一緒に使った時のみ、その効果を打ち消す形で効果が表れます。
寿命が2フレームしかない呪文であれば集中爆破(Concentrated Explosion)のダメージ増加効果の恩恵だけを受ける事ができる他、爆破解除(Remove Explosion)を発掘ボルト(Digging bolt)や発掘ブラスト(Digging blast)に付与して詠唱遅延を消したり、複数枚重ねて完全に爆破ダメージを無くした呪文であるならば、壁に向かって0距離で撃った時の自傷を無くしつつ普段通りの掘削を行う事も出来ます。
後述の一定条件で範囲を縮小する魔法と本質的には同じかもしれません。
一定条件で爆破範囲を縮小する魔法(Magic that reduces the blast range under certain conditions)
-5
・連続呪文(Chain Spell)
・2分割(Divide by 2)
-10
・ライトショット(Light shot)
・3分割(Divide by 3)
-20
・4分割(Divide by 4)
-40
・10分割(Divide by 10)
ゲーム内のこれらの魔法には表記は無いですが、爆破範囲を変更する効果が含まれています。
他の爆破範囲を変える魔法と異なる点は、この計算を行った際、「もし、爆破範囲の変化させる変数が0以下の場合は0にする」という計算も行っている点です。
これは爆破範囲の計算が、爆発範囲Aの放射物に対して爆破範囲変更値Bの調整盤を3枚載せた場合、計算上は「A+B+B+B」とはされておらず、あらかじめ「B+B=2B」「2B+B=3B」と計算された後で最後に「A+3B」されるということです。
つまり、「Aに加算される前のnBが計算された時点で0以下ならば、nBを0にしてしまう」という処理が入るこれらの調整盤は、前述の爆破範囲を変える呪文の後ろに置かれた場合のみ効果が発生する状態になります(実際は爆破範囲を拡大する魔法にしかほぼ影響を与えないですが)。
前述したとおり、この0以下になった場合の記載がされていない爆破解除(Remove Explosion)や集中爆破(Concentrated Explosion)も、実際にはこれらと同じ挙動をしているように見受けられるため、特別な記述が無くても爆発系の加算値はマイナスにはならないのかもしれません。
実際の挙動の例のパターンを以下に置いておきます。
パターンA
「ライトショット(Light shot)」「起爆性放射物(Explosive projectile)」「ピンポイントライト(Pinpoint of light)」
↓
「-10(0以下になった場合は0)」「+15」「20」
↓
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パターンB
「起爆性放射物(Explosive projectile)」「ライトショット(Light shot)」「ピンポイントライト(Pinpoint of light)」
↓
「+15」「-10(0以下になった場合は0)」「20」
↓
25
表記が無い事の推論という余談
表記が無い理由について、アーリーアクセス時代の「光線ドリル(Luminous drill)」等には詠唱遅延削減の記述が無かったのですが、正式版以降は表記されるようになった点が、類例として挙げられます。
これはアーリーアクセス時代は行っていた「計算した数値が0以下の場合は0にする」という処理を行わなくなったためです(つまり、正式版で光線ドリルは強化されていた!)。
逆を言えば「計算した数値が0以下の場合は0にする」という処理を行っている数値は魔法の項目に表示されないように設定されているため、その計算を行っている上記の爆破範囲の変化は表記されていないのだろうと推測できます。