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【相場観】19/10/23
材料出尽くし感で動意に乏しいが、ベースはリスクオン相場の継続か。
現在はユーロドルの押し目買いを基本戦略と考えている。特に、現在の水準(1.1120ドル近辺)には割安感を感じるので、積極的にポジション構築したい。
Brexitに関して、離脱協定案早期成立のための短期の審議日程案こそ否決されたものの、離脱協定案自体は可決され、合意なき離脱のリスクは大きく後退した。
今後は、①離脱期限が延長され、②解散総選挙実施のうえ保守党が単独過半数を獲得、③合意ある離脱へというシナリオがメインとみている。
現在はいったんの一服感があるものの、ここ最近の相場は、米中貿易摩擦、Brexitについてポジティブな材料が相次いだことからリスクオンに傾いた。これらの問題について材料の出尽くし感があるいま、市場の目線は、再び①グローバル経済の行方や、②各国中央銀行の動向、特にFRBの追加利下げに集中しよう。
①についてはリセッションに対して過度な懸念が必要ない(下掲note参照)こと、②については、10月にFRBが再度の「予防的利下げ」を実施し、金融政策に関して柔軟な姿勢を示すことで、市場のリスク選好は強まることになると予想している。