noteの好きなところ
昔からゼロから何かを作ることを不得手としてきた。夏休みの課題の絵(筆が進まない)、自由研究(怖い、なにそれ)、新年の抱負(まったく筆が進まない、しかもみんなの前で発表、いやだ)。だからわたしはクリエイト(およびそれを発表)する仕事には向いていないのだと信じて夢がなかった。でも、すでにある1を2や3、ときには10にすることは割と性に合っている気がする。上司の頭の中の新規事業構想をヒアリングして事業計画書を作る(想いを形にするのがへたくそな人っているよね、もったいない)、あなたいいこと言ったじゃんポイントを輝かせる議事録を作成する(会議の中ではスルーされたけれどもここ大事だぞというポイントを拾い上げる仕事だ)、これで大丈夫かなと不安そうにしている人の文書を添削する(赤を入れすぎて驚かれることもあるけれど、妥協はできない質なのだ)、など。
なんの話をするんだっけ?そうそう、そんなわたしが考えるnoteの好きなところ。
①書いている途中ですべてが無になる事件が発生しないところ
下書き保存ボタンを押下せずとも自動的に下書きに保存してくれるので、書こうと思ってページを開いたものの筆が進まないな、今日はやめとこ、となった時の白紙のページさえ下書きに残っている。手厚い対応をありがとうございます。不要な下書きは自分でちゃちゃっと削除すればいいけれど、時間をかけて書いたものが保存の失敗により無になった時の絶望は海よりも深いからね。
②あなたへのおすすめのヒット率が限りなく100に近いところ
ほんとうは仕事もさぼって一日中noteを読んでいたいほど素敵な記事がたくさんある(というかnoteの中には素敵な記事しかない)のだけれども、仕事をしなければ執筆のネタも枯渇してしまうし、せっかくちょっとだけ高まってきた自己肯定感もまた地に落ちてしまう。限られた時間の中では読める記事の数にも限界があるため「あなたへのおすすめ」を優先的に読んでいる。なぜならほぼ確実にわたしの好みを突いたものであるからだ。どんな仕掛けがあるのかはわからないけれども、フォローしているでもフォローされているでもない、はじめましての方の記事なのに、読んでみると「おすすめしてくれてありがとう」となる不思議。しかもネットの広告みたいに毎回同じようなものをすすめてくるのではなくて、涙なしでは読めない深いい話からばかばかしくて笑っちゃうようなものまで統一性がないのがこれまた不思議。しかし、どれもこれもがスキを押さずにはいられない素敵な記事なんだなー。みつを。そして、それは数週間前に書かれたものであったり、時には1年前や3年前の記事がおすすめされることもある。記憶の限り一番古いあなたへのおすすめは7年前のものだった。しかも、さぞかし多くの人に読まれたスキが数百もついた記事かと思ったらそうでもなくて。スキの数では実際に読まれた数は測れないとはいえ、おそらくそこまでたくさんの人に読まれたわけでもない古い記事をわたしにおすすめしてきて、それが見事にわたしのつぼを突いているというところに、わたしがnoteさんからの「あなたへのおすすめ」に全幅の信頼を寄せる理由がある。これはほんとうにnoteのいいところだと思う。古い記事が埋もれないところ。読まれた回数やスキの数で記事が選別されないところ。こちらから探さなくても、わたし好みの記事から「こんにちは~」とやってきてくれるところ。
③「おつかれさまでした」とか「おめでとうございます」と言ってくれるところ
中に人が住んでるのかなと時々思う。筆が進まず下書きにするときも、完成した記事をアップするときも、「おつかれさまでした」と言ってくれるかわいい人が。そして、〇〇週間連続の記事投稿を「おめでとうございます」とお祝いもしてくれるかわいい人が。
7年前の記事がオススメされたときからnoteはいったいいつからあるんだろうと思っていたけれど(調べたりはしない)、8thの文字を見て「そっかー、8年かー」と思った。この上なくシンプルなプラットフォームに、素人でも迷わない親切設計。そして執筆者のモチベーションを高めてくれるかわいい管理人さん。これからもnoteが長く愛され続けることを願って8周年のお祝いの投稿とさせて頂きます。おわり。