染色は染めている途中にしか見られない色があるし、作物は収穫した時にしか見られない色がある。 染物も野菜もお金を出せば買えるけれど、買っているだけでは出会えない色がたくさんある。
山の田んぼの田植えスタート。 ここの田んぼでは自家用の米を作る。 売るためのお米を作るのと、自分や家族が食べるためのお米作りは、やってることは同じなのにどこか違う。 稲を植えることで土地と繋がる感覚。 そこに住む生き物のネットワークと繋がる感覚。 そこで生活をして、同じ雨に降られ、同じ空気の中にいる稲からできた米を食べると、さらにまた繋がって。 土地とわたしの身体は別々なのだけれど、土地の一部になるような。 土地や同じ土地に住む生き物のネットワークと繋がって生きるの
今朝、旧Twitterを見ていたら、 という文章を見つけた。 そうそう!それそれそれー! となった。 「自然」という言葉でざっくりまとめているけれど、色んなグラデーションの「自然」がある。 以前、知り合いが「連休は自然を満喫した」と言うので、どこに行ったのかを聞いたら観光地で猿が温泉に入っているのを見たのだと話してくれた。知り合いにとってはそれは「自然」なのだ。 人間は人間の世界で生き過ぎると、ほんの一滴の「自然」の要素でも「自然」を感じるものなのだなとその時思った
また、noteを放置して1年以上経ってしまった。 文章を書くこと、絵を描くこと、昔はそれらをせずにはいられなかったのだが、この町に引っ越して来てからというもの、全くその欲求が湧き上がらない。 湧き上がらないからnoteのアカウントは休眠状態。 たぶん、いま、わたしは人生に満足している。 暖かく穏やかな人間関係、ものが溢れすぎているわけでもないが、必要なものはちょうど良いくらいの量である。 生まれてからの前半戦、家族というもの、人間というものについて、常に身を削るよう
籾を玄米にする工程で出てくる籾殻。 このままでも畑に撒いたり土の中に混ぜ込んだりして役立つアイテムなのだけれど、籾殻をくん炭にすることによって畑のpH調整、排水効果、消臭、ミネラル分の補給、病害虫の発生予防などなどを期待できるアイテムとなる。 しかしながら、作るとなると丸一日作業となりプラス風向きや天候なども考慮しなければならず、ホームセンターなどでは結構な値段で売られているのも頷ける。 ●用意するもの くん炭用の煙突 籾殻(今回は籾殻袋4袋分) ライター 着火用の紙や
市販のものより家で作った方が美味しいものベスト3に入るのがベーコンだと思う。 はじめて手作りベーコンをもらって食べた時、市販品の食べ慣れたベーコンとは別物すぎて驚いた。 燻製にはさほど興味はなかったが、ベーコンだけはどうしても作りたくて、スモークチップやスモーカーなどを購入した。 初めは購入したスモーカーでスモークウッドのみの燻製を試みたが、なかなか温度が上がらずGoogle先生を頼りにスモークウッドの上にチップを乗せたり小さな炭を添えてみたり、試行錯誤するも温度を上げ
我が家は千葉県の北東部なのだが、近隣の市町村にまでイノシシの出没範囲が絶賛拡大中だ。 迫り来るイノシシの陣地拡大に、田畑を持つ身としてはヒヤヒヤしている。電柵も張らずにのほほんと野菜や米を作っていられるのはいつまでだろうか。 狩猟免許を取った知り合いに、佐倉市で元旦に仕留めたというイノシシの肉をいただいた。 ありがたく、煮豚ならぬ煮イノシシにすることに。 新鮮でとてもキレイなお肉。 まずは凧糸でぐるぐる巻いて、フライパンで肉の表面を焼く。 次に、米のとぎ汁に長ネギの
2022年に出版されたジョン・ミューア・ロウズ氏の「見て・考えて・描く 自然探求ノート ネイチャー・ジャーナリング」築地書館。 絵に描いたり、メモを取ったりしながら、身近な自然を記録としてまとめていくための手引書で内容がギュッと詰まった一冊。 Facebookでもネイチャージャーナリングのグループがあって世界中の小さな子供から年配の方まで、絵が上手い下手など全く関係なく自然観察した記録を投稿している。見ているだけでとても楽しい。 日々、畑や田んぼ仕事に追われていると、周
たくあん作りがどうしてもうまくいかない。 田舎暮らしをはじめてやってみたくなることシリーズのひとつに「たくあんを漬ける」というのがあると思う。 都会に暮らしていた頃は、たくあんと言えばスーパーに並ぶ黄色いアレくらいにしか意識していなかった。 だが、田舎ではたくあんを自分で作る人口が少なくない。 そもそもどのように作るのか、もちろんネットの時代なので調べればいくらでも出てくる。 だが、わたしはたくあん作りを始めて一度も成功したことがない。 そもそもたくあんの作り方は至
noteに登録して2年。 何ひとつ書き込んでいなかったが、Facebookにもすっかり飽きてきて仕事の所用で開くのみになってきた。しかし日々の忘備録は残したいという思いから、やっとnoteを稼働させる気になった。 千葉の都会側から千葉の田舎側に引っ越してきて6年。 憧れていたスローライフ。 田舎暮らし。 自然の側での生活。 この6年間で田舎に引っ越したらやってみたいと思っていたことは、なんでもかんでも手をつけた。 カゴ編み、薬草、染色、畑、食、糸紡ぎ、田んぼ、鳥の観察