日本へ越冬しに来た白鳥の湖
新潟県の瓢湖(ひょうこ)へ行ってきました。
シベリアから、たくさんの白鳥が越冬しに日本へ来ています。
2年前に、一人で行った瓢湖。
経験したことのない景色と音に感動したので、この感動を共有するために、今回は家族と一緒に行きました。
飛び立つ際、みんなで助走をつける時の水の音。
V字になって、頭上を旋回する時の羽の音。
見上げると、一生懸命飛んで行く何羽もの白鳥のお腹が見える。
瓢湖の周囲を散歩している人。写真を撮っている人。
早朝から、地元の人もたくさんいました。
明らかに観光客っぽい私たちに、どこから来たんですかと話しかけてくれます。
地元の人やカフェの店員さんが、いろいろと説明してくれました。
白鳥は、朝8時くらいになると、近くの田んぼにエサを食べに行ってしまいます。
だから普段は、早朝と夕方にしか見られません。
この日は、9時になってもたくさんの白鳥がいました。
私たちが行った日は狩猟解禁日で、銃の音におびえた白鳥が怖がって湖に残っていたそうです。
数年前、私が瓢湖に興味を持ったのは、他界した家族が瓢湖で撮った写真を見たからです。
私もそこへ行ってみたい、と思ったから。
他の人から見たら、私たちはただの観光客。
だけど、私たちは自死した家族を思いながら、白鳥を見ていました。
起こってしまった事は変わらない。
様々な思いも消えることはない。
だけどこんなふうに、時にはこの人生に楽しみをみつけながら、自分なりに死別とともに生きていきます。
2年前に撮った瓢湖の動画です。後半に瓢湖が出てきます。
飛んでいる鳥を撮影するのが初めてだったため、カメラワークの質が悪いですが・・・。