マガジンのカバー画像

羽野京栄note詩集

11
羽野京栄による、noteにのみ公開している現代詩を収録。
運営しているクリエイター

#作家

【現代詩】桜ゆらゆら

街は桜に彩られ ぼくはきみにふりまわされ 心地いいはずの春のそよ風は きみの手にかかれば嵐…

羽野京栄
3年前
58

【現代詩】桜の花が咲くときは

扉の向こうへ足どり軽く 春風があたたかく迎えるとき 今年もそう 桜の花が咲く 薄日でもまぶ…

羽野京栄
3年前
49

【現代詩】これから刻み始める日

青く澄んだ早春の空が 灰色の雲に染まったあの日 柔らかなその手のひらから 大切な宝物がすり…

羽野京栄
3年前
47

【現代詩】若葉が見つめる光

心凍える日を越えて 淡いぬくもり風が吹く 悩ましい時に揺れたけど 空に柔らか雲が舞う そっ…

羽野京栄
3年前
56

【現代詩】冬日向をあびて

寒風が肌にしみるけど 水色空に魅せられて 白く光ったお日様の ぬくもり感じてみたくなる 笑…

羽野京栄
3年前
45

【現代詩】Mr Emergency Man

きみは緊急事態の男だよ 真冬に大嵐を呼び込んだ こんなにみんなを振り回し 希望の幕が開けた…

羽野京栄
3年前
35

【現代詩】箱根路を駆けるあなたへ

あなたは夢の世界にいる ずっといたかった夢の中 夢にたどり着くためにあなたは どれほど命を燃やしたことか たどり着くと一瞬で終わる はかない夢のなかにいるあなた 柔らかい陽が射す戸塚の朝 麗しい鋼の両足が動き出す この瞬間のためだけに 全てを捧げたまばゆい青春の日々 雪化粧に輝く富士の山は あなたを励ます勇ましさのしるしね 鼓動の刻みを揺らす藤沢の坂 凛々しい眼差しがかすかに曇る 後ろの人が気になるのね 重荷を背負って駆けているのね あなたのために走ってほしい 茅ヶ

【現代詩】一年はまるで昨日のよう

新しい年が始まる この場所で始まる ここで除夜の鐘を撞く 心打ちひしがれたとき 支え そし…

羽野京栄
3年前
23