“敢えて”はいつから?
どんなことをしていても、“敢えて”〇〇する、ってことありませんか?
敢えて関西弁を使う
敢えて音を外す
敢えて「押すな」と言う
これらは全て、上手くいけば技巧を凝らした工夫という扱いを受けますよね。
上手く関西弁が使われれば、これは冗談で言ってるんだと言外に主張しているように聞こえるし、上手く音をズラせれば、それはハモリだし、上手く「押すな」と言えれば出川です。いや、ダチョウか。
“敢えて”何かするという行為は、上手く使いこなせれば、確実にワンランク上のものに仕上げてくれる魔法みたいなものです。
けれど、それを使いこなせるようになるには、充分な下積みが必要だと思うんです。
何もよく知らない素人が“敢えて”なんてやろうとすると、それはただ失敗しているだけにしか見えないんじゃないかと。
僕の場合、文章を書く際には基本的に“敢えて”ということをしません。
敢えて“ら抜き言葉”を使ったり、スラングを使ったり。体言止めなんかもあまり使いたくないです。
そんなことをしたら、多分周りの人は僕のことをまともな文章を書けない人間だと思ってしまうんではないかと、そう考えています。
ならば、僕はいつから“敢えて”を使えるようになるんでしょうか。
僕が勇気を持って使っていくしかないとは思うのですが、まだだろうと思います。
平易な文体の中にも、まだまだ学べることが山ほどあると考えているから、というのも大きいんですけどね。
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