idobata音楽会 vol.2 スイスから来た二人とともに。
2022年6月11日。
梅雨入り後で、すっきりしない天気ではありましたが、なんとか雨は降らず。
5月末から始まったコンサートシリーズ「idobata音楽会」。
早くも第2回が、ビリーフ・プラスの蔵にて開催されました。
idobata音楽会とは?
「idobata音楽会」は、ヴァイオリンとピアノのデュオ、かや×めぐみが企画する、1時間の小さなサロンコンサートシリーズ。
毎回10名のお客さま限定、1,500円というリーズナブルな価格で、お茶を飲みながら、良質な音楽を気軽に楽しめます。
2回目にして、早くも特別ゲスト!
スイスから、ヴァイオリンデュオTOROが初来日。
ナータンとフアンの二人は、スイス・バーゼル在住のヴァイオリニスト。
今回のナビゲーター、かやの友人です。
二人は今回、別の目的があって来日しましたが、ぜひ日本滞在中にヴァイオリンを弾きたい、ということで連絡をくれました。
そして今回、友情出演という形で、コンサートの開催が決まりました。
大きなコンサートホールでも弾けるような実力の持ち主でもあり、この小さな空間でのコンサートは、とても特別な機会になりました。
テーマは「imagination」
彼らは現在、「瞑想」をテーマにしたプロジェクトを実施していることもあり、今回のコンサートのテーマは「イマジネーション」。
有機的で、成熟し、完成された楽曲たちで構成されたプログラムを聴き、想像力を働かせます。
人間の声に近いと言われる弦楽器ならではの表現力を、存分に発揮してくれます。
コンサートの最初は、彼らの希望で、小さなマインドフルネスエクササイズを行いました。
1日前に、英語でガイドのテキストを送ってきて、これを訳して、明日はキミが読んでくれ、と言われた時はおおおおーい!と思ったのですが(笑)
私の拙いガイディングにも、聴衆の方々は、みな参加してくださり、ほっといたしました。
むしろこのエクササイズによって、なんとも言えない静けさを場にもたらすことができました。
プログラムはバロックから現代曲まで
演奏は、ルクレールの美しいヴァイオリンデュオから始まります。
その後には、今をときめく作曲家、ニコ・ミューリーの作品。
あまり知られてないけれど、マッテイスや、ヴェストホフのソロ作品。
最後は、ルチアーノ・ベリオの34のデュオから2曲を。
消えいるような最後の余韻に1分ほど皆で浸りました。
アンコールにも応えてくれ、ラモーのクラヴサン曲集より「鳥のさえずり」を。
静けさを楽しむコンサートに。
コンサートには色々な楽しみ方があります。
クラシックは静かにしていなければ、という固定観念がありがちですが、必ずしもそうではありません。
たくさんの歓声があっても良い。
誰も少しの音も出せない、なんてプレッシャーは、その場を美しくないものにすることもしばしばあります。
しかし、今回は、その場にいる全員で、アクティブに静けさを楽しむような会になりました。
自然とその雰囲気に導かれていく感覚です。
フアンとナータンも、この静けさは一種特別な体験だったね、という話をしていました。
idobata音楽会の今後
次回は、かや×めぐみの二人の演奏で8月28日に行われます。
この蔵に来ると、1,500円で良い音楽が聴ける!
そんな場として認知されるように、今後もシリーズを継続していきます!
ぜひ、今後もidobata音楽会をフォローしてくださいね♪(文・かや)
かや
東京生まれ育ちのヴァイオリニスト&英語チューター。
今まで住んだ街は、東京、ロンドン、ブリュッセル、と、超都会っ子だが、縁あって、飯能に2021年夏から在住。意外とめちゃくちゃ楽しんでいる。